vol.193

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Q質問

特定健診とはなんですか? 通常の健康診断とはどこが異なるのでしょうか?

A回答

特定健診とは、40~74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目して行われる検診です。
通常の健康診断は、厚生労働省の労働安全衛生法で職場や自治体で実施することが定められています。なかでも一般健康診断は、事業者が労働者に対して1年に1回以上実施することが義務付けられています。その内容は身体計測、血液検査の一部、尿検査、胸部X線な基本的なものが中心です。20代~30代の人が毎年、1回受けているのがこの一般健康診断です。
2008年度からは、メタボリックシンドロームに該当する人やその予備軍を減少させるため、特定健康診査(特定健診)がスタートしました。特定健診は、40~74歳の人が対象で、2014年の時点で約2,620万人が特定健診を受診しています。通常の健康診断は、病気の発見を目的としたものですが、特定健診はメタボリックシンドロームに注目し、糖尿病など生活習慣病予防のための保健指導(特定保健指導)を必要とする人を抽出するために行われています。そのため、メタボ健診などとよぶ人もいます。特定健診では、メタボリックシンドロームに着目しているため、腹囲の測定が行われます。さらに、メタボリックシンドロームに該当するかどうかを判定するために、血圧、血液検査(血糖、中性脂肪、HDLコレステロールなど)の測定が行われます。さらに、服薬歴や喫煙歴、食事や運動をはじめとする生活習慣に関する標準的な質問票による問診が行われます。
特定健診が行われるようになった背景には、内臓脂肪に起因するメタボリックシンドロームが生活習慣病の大きな原因になっており、その対策を行えば、医療費の削減にもつながると考えられたことがあります。したがって、特定健診の結果、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣を改善することで予防が期待できるとわかった場合には、特定保健指導という、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)による、生活習慣を見直すためのサポートが行われます。測定した腹囲が男性では85cm以上、女性では90cm以上で、さらに中性脂肪、血中脂質値と血圧値、血糖値、喫煙歴によって、リスク別の保健指導が行われます。特定健診の対象者は、年に1回受診し、必要に応じて指導を受けなければいけません、検診は加入されている保険者が実施しますので、詳しくは健保組合やお勤め先などにご確認ください。
参考:厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html
坂根直樹:まるごとわかる!生活習慣病、南山堂、2018年
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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