vol.41

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Q質問

禁煙をきっかけに体重が増える一方です。逆にメタボリックシンドロームになるのではないかと心配なのですが、大丈夫でしょうか?

A回答

禁煙をきっかけとした多少の体重増加はよくみられる現象です。しかし、体重が増えすぎるとメタボリックシンドロームの一因となり、心臓病などの病気にかかりやすくなるので注意しましょう。
禁煙をきっかけに体重が増える、いわゆる「禁煙太り」はよくみられる現象で、日本人では2~4kgほど増える場合が多いといわれています。禁煙太りの理由は、タバコをやめることによって「ニコチンによるエネルギーの余分な消費作用がなくなる」、「味覚や嗅覚が回復し食欲が増進する」、「タバコの代わりにお菓子などで口寂しさを解消しようとし間食が増える」などが挙げられます

禁煙者1,403人の禁煙後の体重変化を調べた調査(1985~1994年、大阪)では、禁煙後、約80%の人に体重増加(平均1.5kg)が認められましたが、増加は1年ほどで落ち着くことがわかりました。この程度であれば、禁煙のデメリット(体重増加によって虚血性心疾患の発症率が上昇すること)がメリット(虚血性心疾患の発症率が低下すること)を上回ることはほとんどないといえます。ただし、体重が6kg以上増えた場合にはデメリットの方が大きくなるので、注意が必要です。

メタボリックシンドロームとは、ウエスト周囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上あり、かつ高脂血症、高血圧、空腹時血糖値110mg/dL以上、という3項目のうち2つ以上にあてはまる場合を指します。メタボリックシンドロームになると、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患にかかる危険性が、健康な人に比べて30倍以上にもなることがわかっています。禁煙後の食べすぎや運動不足によって体重が増加し続けると、メタボリックシンドロームになる可能性が高まりますが、禁煙そのものがメタボリックシンドロームを招くことはありません。

禁煙によるメリットを享受するために、正しい食生活と適度な運動を行うよう心がけ、体重の増えすぎを防ぐことが重要です。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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