vol.56 糖尿病なので運動療法を実践していますが、気をつけることはありますか?

生活習慣病Q&A
糖尿病なので運動療法を実践していますが、気をつけることはありますか?
糖尿病患者さんが運動療法を行う際には、足元のケアに気をつけましょう。
運動療法は、糖尿病治療の基本です。ウォーキングなどの有酸素運動を1回15~30分以上を1日2回程度行うのが好ましいとされています。
しかし、神経障害がある場合、足のケガや水虫などの感染症が、足の壊疽(えそ)につながる恐れがあるため、足の状態に気をつけることが大事です。まず、足にフィットした靴を履いて靴ずれを防ぎましょう。また、運動前にはストレッチなどの準備運動をしっかり行いましょう。そして、運動後はなるべく早く足の指の間まで丁寧に洗い、水虫を予防しましょう。もちろん、靴もこまめに洗い清潔に保つよう心がけましょう。

先生のプロフィール

山田 信博先生

山田 信博 先生

筑波大学学長
略歴
昭和51年 東京大学医学部医学科卒業
昭和53年 東京大学医学部附属病院 第三内科医員
昭和58年 カルフォルニア大学サンフランシスコ校留学
昭和61年 東京大学医学部第三内科助手
平成6年 東京大学医学部第三内科講師
平成7年 東京大学医学部第三内科助教授
平成10年 東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科助教授
平成11年 筑波大学臨床医学系内科(内分泌代謝)教授
平成21年 筑波大学学長
ご専門
糖尿病、内分泌、動脈硬化

商品を見る