vol.68 高尿酸血症と医師に指摘されましたが、特に症状はありません。今後、重大な病気になってしまうのでしょうか?

生活習慣病Q&A
高尿酸血症と医師に指摘されましたが、特に症状はありません。今後、重大な病気になってしまうのでしょうか?
高尿酸血症が続くと、尿酸が結晶化して沈着し関節痛(痛風)を引き起こします。また、高脂血症や高血圧、糖尿病を合併することが多く、心血管病のリスクが高まります。
高尿酸血症は血中の尿酸が7mg/dLを超えた場合を指します。高尿酸血症が長期間続くと痛風のほかに、腎障害や尿路結石を起こします。また、尿酸値が高いと心血管病(心筋梗塞や狭心症など)を起こすリスクが高まることがわかっています。高尿酸血症は、症状がないからといって放っておくとこれらの深刻な病気を引き起こすので、早期の治療が大事です。治療は、他の生活習慣病と同様、食生活の改善、適度な運動の導入、必要に応じて薬物療法を行います。

先生のプロフィール

山田 信博先生

山田 信博 先生

筑波大学学長
略歴
昭和51年 東京大学医学部医学科卒業
昭和53年 東京大学医学部附属病院 第三内科医員
昭和58年 カルフォルニア大学サンフランシスコ校留学
昭和61年 東京大学医学部第三内科助手
平成6年 東京大学医学部第三内科講師
平成7年 東京大学医学部第三内科助教授
平成10年 東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科助教授
平成11年 筑波大学臨床医学系内科(内分泌代謝)教授
平成21年 筑波大学学長
ご専門
糖尿病、内分泌、動脈硬化

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