vol.70 40歳の女性です。ひどい冷え性で、夏でも睡眠時に靴下が欠かせません。寒い以外に特に生活に支障はないのですが、放っておくと病気になりますか?
生活習慣病Q&A
- 40歳の女性です。ひどい冷え性で、夏でも睡眠時に靴下が欠かせません。寒い以外に特に生活に支障はないのですが、放っておくと病気になりますか?
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冷え性自体は病気ではありませんが、膀胱炎や慢性関節リウマチなどの病気を悪化させることがあります。また、病気が原因で冷えの症状が現れていることもあるので、ひどい場合は医師に相談しましょう。冷え性の原因は、大きく分けて生活習慣や体質によるものと病気によるものがあります。生活習慣によるものとは、生活スタイルや食生活の乱れ、ストレス、運動不足や姿勢の悪さによる血行不良などがあげられます。この場合、生活習慣の見直しによって冷え性を改善できます。つぎに、冷えの原因になる病気として、甲状腺機能低下、手足の血管が詰まることによる血行不良(閉塞性動脈疾患など)、自律神経障害などがあげられます。その場合、その病気を治療することで、冷えの症状を改善できます。生活習慣を改善しても冷え性が改善されない場合は、病気が原因の可能性もあるので、医師に相談してみましょう。
先生のプロフィール

山田 信博 先生
筑波大学学長
- 略歴
- 昭和51年 東京大学医学部医学科卒業
昭和53年 東京大学医学部附属病院 第三内科医員
昭和58年 カルフォルニア大学サンフランシスコ校留学
昭和61年 東京大学医学部第三内科助手
平成6年 東京大学医学部第三内科講師
平成7年 東京大学医学部第三内科助教授
平成10年 東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科助教授
平成11年 筑波大学臨床医学系内科(内分泌代謝)教授
平成21年 筑波大学学長 - ご専門
- 糖尿病、内分泌、動脈硬化