vol.27 腰椎椎間板ヘルニアの自然治癒ケース

腰痛と坐骨(ざこつ)神経痛の苦しみに襲われる腰椎椎間板ヘルニア。手術になるのは20%というのが現状ですが、そんな中、重症で手術が必要であると思われるケースでも、実は自然治癒するケースが明らかになってきました。
その腰椎椎間板ヘルニアとはどのような疾患か。背骨の腰椎と腰椎の間にあってクッションの役割を果たしているのが椎間板。椎間板の中心部にはゼリー状の柔らかい髄核があり、周囲を線維輪(せんいりん)という厚い組織に囲まれています。その椎間板に大きな力が加わって亀裂が生じ、髄核が線維輪から外にはみ出してしまった状態を腰椎椎間板ヘルニアといいます。
はみ出した髄核が神経を圧迫するため、坐骨神経痛(足の痛み・しびれ)が起こるのが特徴です。
椎間板ヘルニアの状態は以下の4つに分類されています。
この分類の(4)ではヘルニアになって2カ月くらいで“自然治癒”してしまい、また、(3)でも自然治癒の可能性が高いのです。
ヘルニアの状態は、MRI(磁気共鳴画像装置)検査で分かります。MRIでは後退靭帯が黒い線として映ります。この黒い線を突き破っているか否かが自然治癒可能か否かの判断になるのです。ブラックラインを髄核が突き破っていると、白血球のひとつマクロファージ(大食細胞)がそれを異物とみなして食べてしまいます。ですからヘルニアは自然治癒してしまうのです。
これからはMRI検査で自然治癒可能と診断された場合は、約2カ月は安静にする保存療法でヘルニアを治しましょう。手術とは“サヨナラ”できます。
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