vol.41 過活動膀胱も早く治療すべき!

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Vol.41 過活動膀胱も早く治療すべき! 泌尿器科に「女性外来」が増えています。女性にとって泌尿器科は婦人科と違って敷居が高いようなのです。
その女性外来を受診する女性患者の訴えで多いのは尿失禁。最近はその外来のおかげで、尿失禁に達する前の「過活動膀胱(OAB)」での受診者も少しずつ増えているといいます。
つい先ほどトイレに行ったばかりなのに、またトイレに。急にトイレに行きたくなったと思ったら我慢できない程の尿意切迫感に襲われ、ときに間に合わずに漏らしてしまうことも――。このような症状があると、過活動膀胱の可能性が極めて高いと思われます。
こうなるといつ尿意が襲ってくるかわからないので、外出できなくなり、知人などとの付き合いも減り、重症になると一日中家に閉じこもりがちになる人もいます。
この過活動膀胱は膀胱が極めて過敏状態にあり、ちょっと尿がたまっただけで過敏に反応し、尿意切迫感に襲われ、間に合わないと切迫性尿失禁になります。
つまり、過活動膀胱は「頻尿」の一部から、「尿意切迫感」「切迫性尿失禁」、そして、切迫性と腹圧性を併せ持った「混合性尿失禁」までを含むのです。
その過活動膀胱をセルフチェックする場合の最大ポイントは、「1日の排尿回数が8回以上あり、かつ尿意切迫感が週に1回以上ある」かどうかです。
40歳以上であてはまる人は男女合わせて12.4%、約810万人いるといわれるものの、実際に医療機関を受診して治療を受けている人は、わずか20%にすぎないと推測されています。
さて、過活動膀胱を疑って泌尿器科を受診すると、かつては膀胱内圧を測る検査が必ず行われましたが、今日では下記の「過活動膀胱症状質問票」を用いて診断します。すべての点数を加え、3の質問で2点以上がつき、合計が3点以上で過活動膀胱と診断されます。
このような診療ガイドラインができ、診察を簡素化したのは、810万人といわれる患者を、泌尿器科医だけでは診療できないからと考えられます。
治療は「薬物療法」と「行動療法」。基本的には薬物療法が中心で、主流は抗コリン薬。06年4月に「デトルシトール」と「ベシケア」が新しく認可され、副作用が少なく有効性が高いと評価されています。
重症の人は、これに行動療法を加えます。水分をとりすぎないようにしたり、トイレを我慢する膀胱訓練法と骨盤底筋体操を行います。“年だから・・・”と、何でも年のせいにする人が多いのですが、尿意切迫感などが気になったら、年のせいにしないで、まずは泌尿器科を受診することが大事です。

過活動膀胱症状質問票

以下の症状がどれくらいの頻度でありましたか。この1週間のあなたの状態にもっとも近いものを、ひとつだけ選んで、点数の数字を○で囲んでください。

  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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