vol.53 子どもの基準もできたメタボリックシンドローム

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Vol.53 子どもの基準もできたメタボリックシンドローム 『メタボ』と短縮した別称が一般から自然発生したほど、すっかり認知された『メタボリックシンドローム』。
そのメタボは、何も大人だけの問題ではありません。生活習慣病の糖尿病が子どもにも、といわれて久しくなりますが、その流れの中で子どものメタボも増えてきたのです。
“その流れ”とは、アメリカナイズされた食生活、加えて、テレビゲーム、塾などで忙しく、運動不足の日々。さらに、現代っ子にはストレスも多いのです。それらが一緒になって子どものメタボリックシンドロームは増え、今や「子どもが10人集まれば2人はメタボ!」と言われているのです。
2007年4月、厚生労働省の研究班(主任研究者:浜松医科大学 大関武彦教授)が子どものメタボリックシンドロームの診断基準を出しました。

子どものメタボリックシンドロームの診断基準(6~15歳)

おへそ回りが男女共に「80センチ以上(大人は男性が85センチ以上、女性が90センチ以上)」、もしくは「身長×2分の1以上」。これをベースにして以下の3項目中の2項目以上あてはまると「子どものメタボ」です。

(1) 血清脂質:中性脂肪120(大人は150)mg/dl以上かつ、または、HLDコレステロール値が40(大人も同じ)mg/dl未満。
(2) 血圧:最高(収縮期)血圧125(大人は130)mmHg以上かつ、または、最低(拡張期)血圧70(大人は85)mmHg以上。
(3) 血糖値:空腹時血糖値100(大人は110)mg/dl以上。

子どものころに肥満だったり、メタボだったりすると、大人になるとよりメタボになりやすいことは裏付けられています。
子どものメタボの場合も、食事療法と運動療法を行いますが、食事はただ食べる量を減らすのではなく、成長期に必要な栄養をバランスよくとることが大切です。
子どもがメタボの場合、両親のどちらか、もしくは両親共にメタボか肥満というケースがほとんどです。まず、親の生活習慣の見直しをおこない、食事療法も運動療法も家族ぐるみで取り組むことが、子どもにストレスを負わせない重要なポイントとなります。

食事療法

  • 1日3食、規則正しい食事。
  • 間食やジュース類を飲む習慣とサヨナラ。
  • 揚げ物は脂質をとり過ぎるので見直す。
  • 野菜を十分にとったバランスの良い食事。
  • 楽しい食事を心がけ食べ過ぎをなくす。
  • キノコや海藻といったノンカロリー食材を上手に利用する。など

運動療法

  • テレビゲームなどは1日1時間といった具合に時間を決める。
  • 運動の基本はウオーキングや水泳。
  • 家族で楽しいと思えるように運動も工夫する。
  • 運動時間は1日20分から始め、30分、40分と徐々に増やし、理想を1時間におく。1時間の場合は30分の運動を2回でもかまわない。

このように食事療法と運動療法を並行しながら改善を図りますが、決して体重の減少を急ぐ必要はありません。半年で2キログラムでも、着実に減少し、リバウンドのないのが最も良い対策・予防です。
もちろん、小児科医の指導を受けるのが大事であることは、言うまでもありません。

  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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