vol.62 何でもシミと思っていませんか?

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Vol.62 何でもシミと思っていませんか? いつまでも美しく――と思う人々にとって、シミは大敵。そのシミの診察は形成外科と皮膚科が行っています。ところが、「シミをとってほしい!」といって受診する人の約50%は、実はシミではないのです。
シミと思われるものに「老人性色素斑」「肝斑(かんぱん)」「そばかす」「扁平(へんぺい)母斑」「太田母斑」「日光角化症」などがありますが、この中でシミは「老人性色素斑」と「肝斑」だけです。
老人性色素斑は老化によってできる褐色の色素斑です。顔のみならず、腕や手、首などの日の当たるところにできます。
肝斑は顔の日焼けしやすい両ほほ、額、口の周囲などに左右対称に現れます。男性にはほとんどみられることがなく、女性特有のシミです。

シミの原因としては、「紫外線」「炎症」「女性ホルモン」「年齢」の4つが挙げられます。

(1) 紫外線

紫外線の皮膚への影響は「メラニンの増加」と「活性酸素の発生」です。活性酸素による酸化作用はシミのみならず、シワや皮膚がんの原因にもなります。

(2) 炎症

洗顔時あまりゴシゴシ洗うと、その摩擦で炎症を起こします。それが皮膚の酸化に結びつきシミを作ってしまいます。

(3) 女性ホルモン

女性ホルモンが関係するのは肝斑です。女性では閉経後しばらくするとシミが薄くなったり、出産とともに消えたりすることから、女性ホルモンと関係があると考えられています。

(4) 年齢

年をとるにしたがってお肌の新陳代謝は衰えます。色素を排出するパワーが弱くなるためです。

以上の原因でシミができると、それぞれに合った治療が行われます。しかし、シミ治療に保険は適用されません。

老人性色素斑の治療は「レーザー治療」「光治療」「スキンケア」を組み合わせて行います。レーザー治療はメラニン色素に吸収される波長の「Qスイッチルビーレーザー」を使い、光治療はレーザー治療ほどの威力はありませんが、痛みや腫れの出ない、やわらかく対応していく治療です。レーザー治療後に、3週間くらいで治療部分が黒くなる人が60%程度いますが、そのときはクリームを使って脱色します。重要なのはレーザー治療後の紫外線カットです。遮光テープを貼ったり、UVクリームを塗ったりして対応します。そして、メラニンの活性を抑えるにはビタミンCや、炎症を抑えるトラネキサム酸を飲みます。 肝班はビタミンC、Eといった抗酸化剤を飲むのが治療の第一歩です。これにトラネキサム酸を一緒に飲むだけで良くなる人もいます。さらに、ビタミンCのローションや美白剤のクリームを使うとより効果的です。ただし、女性ホルモンが関係していると考えられますので、治療をストップすると、閉経あたりまでは再発を繰り返しますから、根気よく治療を続けるのが大きなポイントとなります。

一生付き合うご自身の肌ですから、予防をしっかり行い、シミをつくらないように心がけましょう。予防5か条は以下のとおりです。

(1) 紫外線をカット

紫外線は年中ふりそそいでいるので、365日、毎日「日傘をさす」「帽子をかぶる」「長袖の服を着る」「UVカットのサングラスをかける」「日焼け止めクリームを塗る」ことを実行する必要があります。

(2) 酸化防止

紫外線は皮膚の細胞を酸化させるので、抗酸化剤のビタミンC、Eなどを飲んで活性酸素を除去しましょう。

(3) 炎症を起こさない!

やさしい洗顔方法を身につけ、摩擦による皮膚の酸化を防ぎましょう。

(4) 乾燥させない!

化粧を落とすときに洗い過ぎは禁物です。大事な保湿成分も落としてしまい、お肌の老化を進めてしまうからです。

(5) お肌は清潔に!

お肌の新陳代謝が低下するとメラニンが蓄積します。美白剤などを使ってお肌のケアをしっかり行いましょう。若々しいお肌を維持できます。

  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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