日常生活で、しばらく歩くとふくらはぎに痛みを感じて歩けなくなります。医師には脚の動脈が詰まっている間歇性跛行(かんけつせいはこう)と診断されました。心臓病や脳卒中にも気をつけるようにいわれましたが、どうしてでしょうか?

脳卒中・脳梗塞 病名・疾患解説
日常生活で、しばらく歩くとふくらはぎに痛みを感じて歩けなくなります。医師には脚の動脈が詰まっている間歇性跛行(かんけつせいはこう)と診断されました。心臓病や脳卒中にも気をつけるようにいわれましたが、どうしてでしょうか?
間歇性跛行が起きている場合、脚の動脈だけでなく、全身の動脈が詰まり気味になっている可能性があるため、心臓病や脳卒中のリスクも高くなります。
間歇性跛行は閉塞性動脈硬化症の一つで、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病によって脚の動脈硬化が進んだ結果、血液が流れづらくなり脚に痛みを感じます。間歇性跛行の患者さんは、脚だけでなく全身で動脈硬化が起きている可能性があるため、心臓の血管が詰まると心筋梗塞や狭心症、脳血管が詰まると脳卒中などが起きるリスクが高くなります。間歇性跛行の治療は薬物治療、運動療法、外科手術などを行います。重症化すると脚の壊死に至る場合があるので早期の治療が必要です。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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