ニュースリリース

ねむり時間計、睡眠計、血圧計、体重体組成計など8製品が、 「2012年度グッドデザイン賞」を受賞

―ねむり時間計 HSL-001は、「グッドデザイン・ベスト100」も受賞
商品

オムロン ヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:宮田 喜一郎)のねむり時間計、睡眠計、血圧計、体重体組成計、体温計、電動歯ブラシ、補聴器、スポットチェックモニタの8製品(14機種)が、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2012年度グッドデザイン賞」(Gマーク)を受賞しました。

ねむり時間計 HSL-001は「グッドデザイン・ベスト100」も受賞しました。「グッドデザイン・ベスト100」は、本年度のグッドデザイン賞受賞対象の中から、未来を示唆するデザイン100件が選出されたもので、11月25日に発表される「グッドデザイン金賞等特別賞」の候補となります。


<受賞製品>
 ねむり時間計 HSL-001(*1)
 睡眠計 HSL-101
 自動血圧計 HEM-6310F・HEM-6300F・HEM-6220・HEM-6210(*2)
 体重体組成計 HBF-252F
 婦人用電子体温計 MC-642L
 音波式電動歯ブラシ HT-B473・HT-B472・HT-B471・HT-B470(*2)
 デジタル式補聴器 AK-22
 スポットチェックモニタ HBP-1600

*1 ねむり時間計 HSL-001は、「グッドデザイン・ベスト100」も同時受賞

*2 自動血圧計 HEM-6310F・HEM-6300F・HEM-6220・HEM-6210、音波式電動歯ブラシ HT-B473・HT-B472・HT-B471・HT-B470は、機能や一部のデザインが異なる同一シリーズの製品

グッドデザイン賞(Gマーク)は、1957年に通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(Gマーク制度)」を継承し、1998年より(財)日本産業デザイン振興会の主催で行われている、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の制度です。「人間(HUMANITY)」「本質(HONESTY)」「創造(INNOVATION)」「魅力(ESTHETICS)」「倫理(ETHICS)」を審査理念に、形の美しさだけではなく、機能性や安全性、使いやすさ、環境への配慮などが総合的な見地から高い基準で認められた製品に授与されます。
オムロン健康医療機器のグッドデザイン賞受賞は、1984年に血圧計2製品が受賞して以来、本年度で29年連続となります。

当社は、「ヒトを想うカタチ。」をデザインコンセプトに、今後も使用者の目線での商品開発を追及し、使いやすさと精度を重視した製品で日々の健康づくりに貢献していきます。

グッドデザイン賞
グッドデザイン賞

【受賞サービス・製品の概要・審査委員による評価コメント】

ねむり時間計 HSL-001

枕元に置くだけで、加速度センサーが寝返りなどによる寝具の動きを検知し、入眠時間を判定。入眠から起床までの睡眠時間を、本体で確認することができます。また、起きやすいタイミングでアラームを鳴らす「スッキリアラーム」機能も搭載。Androidスマートフォン用アプリ「ねむり体内時計」にデータを送ると、日々の眠りの状態がグラフ化され、体内時計のサイクルを見直すことができます。

 <評価コメント(抜粋)>
この製品は、加速度センサーで寝具の動きを検知し、寝付くまでの時間などを判断する。そのため起床時間をセットして枕元に置くだけで、目覚めやすい時間帯にアラームを鳴らしてくれる。測定データをアプリで視覚的に確認することができるほか、USBを介してPCにデータを送ることもでき、自分の眠りの状態を客観的に振り返ることも可能になっている。
それらのサービスを通して、行動意識の改善に繋げようとする姿勢が評価された。そしてもちろん、寝具環境にフィットした形態、グラフィック、手触りなど、細かな点にも注意が払われたデザインも高く評価されている。

睡眠計 HSL-101

ベッドサイドに置くだけで、電波センサーが睡眠中の胸の動きや寝返りを検知し、非接触・非拘束で眠りの状態を測定する睡眠計。健康管理サービス「ウェルネスリンク」に測定データを転送することで、眠りの状態の視覚化が可能。14日分の測定データから眠りの傾向を分析してレポートを表示します。

 <評価コメント(抜粋)>
近年、睡眠の質を意識する人が増えているが、よく眠れたかどうかの判断は自分の主観に頼らざるを得ず、客観的に測定しようとすれば、専門的な装置が必要であった。この製品は、ベッドサイドに置くだけで睡眠状態を測定・記録してくれる。起床後は、本体のディスプレイでその内容を確認することができ、「ウェルネスリンク」にデータをアップすることで、自分の眠りの状態を客観的に振り返ることも可能になっている。
寝室におけるサイズ感、計測を意識させない形態、ディスプレイのグラフィックなど、細かな点にも注意が払われたデザインも高く評価されている。

自動血圧計 HEM-6310F・HEM-6300F・HEM-6220・HEM-6210

世界最薄・最軽量(*)で収納や持ち運びに便利な手首式血圧計。内蔵のモーターやポンプなど基盤部品の改良によって本体を小型化するとともに、測定中の音を抑えたので、オフィスや外出先など、いつでもどこでも周囲の状況を気にすることなく測定できます。正しく測定できる手首の位置や、正しくカフ(腕に巻くベルト部分)が巻けているかどうかをお知らせする「正確測定サポート機能」も搭載(*)。測定データを転送し、健康管理サービス「ウェルネスリンク」を活用してパソコンでデータ管理することもできます(*)

*HEM-6310F・HEM-6300Fのみ



 <評価コメント(抜粋)>
携帯用の血圧計は多くあるが、世界最薄、最軽量であることをまず評価したい。一般的な「腕」測定に比べ、そことなく信頼感に欠ける「手首」測定器が、いかなる方法で正確さと安心感を獲得するか、大きな命題であったと思う。装着方法、インターフェイスの改善によって、結果的に測定姿勢の不備による精度低下が解消されれば、デザインの成果である。Web管理システムとの連携も評価したい。

自動血圧計 HEM-6310F
自動血圧計 HEM-6310F

体重体組成計 HBF-252F

過去の測定値から、乗るだけで誰が乗ったのかを推定する「自動認識」機能を搭載した体重体組成計。本体に乗ると自動的に電源が入って測定を開始し、約4秒で測定を完了します。体重は50g単位で表示され、前回の測定値と並んで測定結果が表示されるので、毎日の体重の小さな変化がわかりやすく確認できます。測定データを転送し、健康管理サービス「ウェルネスリンク」を活用してパソコンやAndroidスマートフォンでデータ管理することもできます。

 <評価コメント(抜粋)>
もはや体重計ではない。体の状態を日々チェック管理する家庭内端末である。50gの単位は毎日こまめに生体変化をチェックするのに必要。簡単に、即座に、正確に記録可能なWeb管理サービスとつながり、多くの人々の健康を支えるという使命感を充分に感じる。複雑なデータや微細な変化を扱う機器は、シンプルであることが一番だ。主張しない、奇をてらわない造形意匠は、一貫した企業姿勢として評価したい。

婦人用電子体温計 MC-642L

平均約10秒で、すばやく検温することができる婦人用電子体温計。忙しい朝の検温の負担を減らし、毎朝の継続的な検温の習慣化に役立ちます。ケース付きなので清潔に使っていただけるほか、化粧ポーチにも収まるコンパクトデザインなので、旅行や出張にも気軽に持って行くことができます。測定データを転送し、健康管理サービス「ウェルネスリンク」を活用してパソコンやAndroidスマートフォンでのデータ管理も可能。

 <評価コメント(抜粋)>
10秒という短時間で検温できる婦人用電子体温計は、画期的な商品開発と言える。忙しい女性が毎日検温するというシーンにフィットした商品として、高く評価できる。単体としてだけでなく、「ウェルネスリンク」と連動して、データ管理をしながら、個人の健康管理ができる製品として世に送り出しているのも、大きな優位性のひとつになっている。今までにない形状の体温計であり、使い勝手に細かく配慮したフォルムは、大きな差別化商品として高い市場性が見込める。

音波式電動歯ブラシ HT-B473・HT-B472・HT-B471・HT-B470

充電時期を光でお知らせする「充電お知らせランプ」機能搭載の、充電式の音波式電動歯ブラシ。本体は、洗面台に調和するガラスのような質感のデザイン。防水設計なので水洗いが可能。また、凹凸の少ないデザインなので、本体についた歯磨き粉や汚れなどを手軽に洗い流し、いつでも清潔にお使いいただけます。

 <評価コメント(抜粋)>
市場が広がっている電動歯ブラシの分野で、基本的なデザインを丁寧に施してある点を評価したい。充電時期のお知らせについては、ニーズに応じたきめ細かい配慮が行き届いた要素である。無駄のないフォルムでありながら、手への収まりやすさ、動かしやすさ、洗いやすさへの配慮がきちんとなされている。

HT-B473
HT-B473

デジタル式補聴器 AK-22

わずらわしい周囲の雑音を抑える「ノイズリダクション」機能を搭載して聴こえやすさを強化した、デジタル式の軽度難聴者向け補聴器。捉えた音の中から、抑揚のある人の声と、エアコンの運転音や街の雑踏といった持続性のあるノイズを軽減します。本体はシンプルで清潔感のあるデザインを採用。見やすく、切り替えがしやすい大きな電源スイッチや、手元で簡単に調節できる「音量調節ボリューム」により、初めての方でも簡単に使える操作性を実現しました。

 <評価コメント(抜粋)>
シンプルなボタン構成で、移動型音楽機器を思わせる設計レイアウトと造形表現は、初心者が他で使い慣れているインターフェイスであることから、抵抗なく操作できる点で補聴器の入門的商品として良いまとまりになっている。

スポットチェックモニタ HBP-1600

患者の血圧や体温、SpO2(血中酸素飽和度)などの測定データを、電子カルテに自動転送する医療機関向けのスポットチェックモニタ。測定データと共に、患者と測定者のID情報も送信するので、安全で効率的な看護業務をサポートします。

 <評価コメント(抜粋)>
医療ミスにつながる医療従事者の業務負荷や心理的負担を軽減することは、医療現場の重要課題である。この製品は、病棟や病室での使用を前提に開発された。測定したデータを電子カルテに転送できるもので、前述の課題解決に貢献する機器である。患者自らが病室で使用してバイタルチェックするというコンセプトは、新しい慣行の導入であり、デザインの本来価値の具現化といえよう。また、デザインのまとまりもコンセプトを上手に反映したものとなっていて評価できる。