ハウリングを抑制する「ハウリングキャンセル」機能を強化
オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲)は、電話の際に起こりやすいハウリングや、日常生活での騒音や不快に感じる音を抑制し、より快適な生活を提供する軽度難聴者向け「オムロン デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-15」(以下AK-15)を8月30日より発売します。また、機能をしぼった「オムロン デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-10」(以下AK-10)も同時発売します。
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型式 | メーカー 希望小売価格 |
販売目標 (発売後1年間) |
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AK-15 | 50,000円(非課税) | 1万台 |
AK-10 | 40,000円(非課税) | 5万台 |
急速に進む社会の高齢化に伴い、国内の補聴器出荷台数は2015年で約56万台と、2010年と比較して約1.2倍に伸びています※1。しかし、実際に補聴器を使用している人は自己申告難聴者の約14.1%にとどまり、イギリスの41.1%、ドイツの34.0%、アメリカの24.6%と比較すると日本の補聴器普及率は低いことが分かります※2。また、厚生労働省が2015年に発表した認知症対策の「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」によると、難聴は認知症の発症の危険因子として認められており、今後、聴力を補う補聴器が多くのお客様から求められると考えられます。
なお、補聴器にはマイクが捉えた音をそのまま増幅・出力するアナログ式と、音をデジタル信号処理して聴こえやすく調整して出力するデジタル式の2つの方式がありますが、補聴器市場の約97%をデジタル式が占め、圧倒的にデジタル式が普及しています※3。
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このたび発売するAK-15/AK-10は、補聴器使用者の多くの方が不快に感じる、ハウリング音(ピーピー音)を抑制するデジタル信号処理機能「ハウリングキャンセル」を搭載し、音をより聴こえやすくした、軽度難聴者向けのデジタル式の耳あな型補聴器です。
ハウリングは、マイクに入力された音が出力される際に、補聴器と耳のすき間から漏れ、漏れた音が再びマイクに入ってしまうことで起こります。「ハウリングキャンセル」機能は、ハウリングを、波形信号としてとらえ、その逆の波形を作り出すことで、ハウリングを相殺する「逆位相方式」と、ハウリングが起きている周波数をずらすことで、ハウリング音が増幅されることを防ぐ「周波数シフト方式」を合わせることで、ハウリングが発生するのを素早く抑えます。
さらに、デジタル処理によって適正な出力レベルに調整する「大音量クリア」機能により、大きな音を聴いたときに従来のアナログ式の補聴器で発生していた音割れを低減。音をひずみにくく出力できるので、大きな音でもきれいに聴こえます。
また、AK-15には、エアコンや換気扇など一定の音が持続することで、不快と感じる動作音などを低減する「ノイズキャンセル」機能と、入力音を一律に大きくするのではなく、小さい音はより大きく、大きい音は大きすぎないような音になるように、入力音を増幅させる「ノンリニア」機能も搭載。補聴器を通じて、軽度難聴者が快適に聴こえる領域での音で、聴き取りやすいようにします。
- ※1、※3 一般社団法人 日本補聴器工業会
- ※2 一般社団法人 日本補聴器工業会 「JapanTrak2012」
商品の詳細は次のとおりです。
オムロン デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-10シリーズ 主な特徴
1. ピーピー音を抑制する「ハウリングキャンセル」機能を強化
ハウリングは、マイクに入力された音が、出力される際に補聴器と耳のすき間から漏れ、漏れた音が再びマイクに入ってしまうことで起こります。「ハウリングキャンセル」機能は、ハウリングを、波形信号としてとらえ、その逆の波形を作り出すことで、ハウリングを相殺する「逆位相方式」と、ハウリングが起きている周波数をずらすことで、ハウリング音が増幅されることを防ぐ「周波数シフト方式」を合わせることで、ハウリングが発生するのを素早く抑えます。
従来機種 イヤメイトデジタル AK-05と比較して、約4倍の大きな音にならないとハウリングが発生しにくい設計です。
【逆位相方式】
【周波数シフト方式(1000Hz以上)】
2. 適正な出力レベルに調整する「大音量クリア」機能(従来機種AK-05より継承)
デジタル処理によって適正な出力レベルに音を調整。大きな音を聴いたときに従来のアナログ式の補聴器で発生していた音割れを低減します。音をひずみにくく出力できるので、大きな音でもきれいに聴こえます。
3. 定常時の騒音を抑制する「ノイズキャンセル」機能(AK-15のみ)
エアコンや換気扇など一定の音で持続する、不快と感じる動作音などを低減します。
4. 聞き取りやすい快適な音に入力音を増幅させる「ノンリニア」機能(AK-15のみ)
入力音を一律に大きくするのではなく、小さい音はより大きく、大きい音は大きすぎないような音になるように入力音を増幅させます。補聴器を通じて、軽度難聴者が快適に聴こえる領域での音で、聴き取りやすいようにします。
5. 電池交換時期をお知らせ(従来機種AK-05より継承)
電池残量がなくなりかけると、電池交換お知らせアラームが、5分ごとに3回鳴ってお知らせします。電池寿命は連続使用で約160時間です。
6. 耳あかの侵入を防ぐフィルター付きイヤチップ(従来機種より継承)
イヤチップに付いている「耳あか防止フィルター」が、耳あかの進入を防ぎます。
■主な仕様:
<AK-15/AK-10>
販売名 | イヤメイトデジタルAK-10シリーズ |
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医療機器認証番号 | 第228AABZX00056000号 |
型式 | AK-15/AK-10 |
類別 | 機械器具73補聴器 |
一般的名称 | デジタル式補聴器 |
医療機器分類 | 管理医療機器 |
使用目的又は効果 | 身体に装着して、難聴者が音を増幅して聞くことを可能とすること |
規準周波数 | 2500Hz |
最大音響利得 | 30±5dB |
90dB最大出力音圧レベル | 110±5dB ピーク値:117dB以下 |
等価入力雑音レベル | 20dB以下 |
全高調波ひずみ | 1600Hz:5%以下 800Hz:5%以下 500Hz:5%以下 |
電撃保護 | 内部電源機器B形装着部 |
出力制限装置 | 内蔵 |
ハウリングキャンセル機能 | 装用利得向上 約+25dB(機能オフに対して) |
ノイズキャンセル機能 (AK-15のみ) |
定常騒音低減効果 約5dB |
電池電流 | 1.10mA以下 |
使用電池/電池寿命 | 空気電池PR-41(1.4V) 連続使用で約160時間 |
適応難聴度 | 軽度難聴 |
対象年齢 | 3歳以上 |
使用環境条件 | +10~+40℃/30~85%RH |
保護環境条件 | -10~+50℃/10~95%RH(結露無きこと) |
外形寸法 | 幅13.5×高さ24.9×奥行き10.3mm |
質量 | 1.8g(電池含む) |
JANコード | AK-15:4975479414848 AK-10:4975479414831 |
付属品 | 携帯ケース、ブラシ付きドライバー、お試し用電池(1個)、イヤチップ(S・M・L)※Mサイズは本体に取り付け済み、電池ホルダー(2個、予備含む)※1個は本体に取り付け済み、取扱説明書、お助けガイド、医療機器添付文書 |
■別売品:
イヤチップS | AK-DCP-S | メーカー希望小売価格 | 900円(2個入り、税別) |
イヤチップM(ベント付) | AK-DCP-M | メーカー希望小売価格 | 900円(2個入り、税別) |
イヤチップL(ベント付) | AK-DCP-L | メーカー希望小売価格 | 900円(2個入り、税別) |
電池ホルダー | AK-10-BAHO | メーカー希望小売価格 | 1,200円(3個入り、税別) |
空気電池PR-41 | AK-BATT-PR41 | メーカー希望小売価格 | 1,200円(6個入り、税別) |
(写真)=オムロン デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-10
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