変形性膝関節症の患者が家庭で実施する運動療法と
低周波治療器の活用機会の拡大に関する協業契約を締結
再生医療関連事業のセルソース株式会社(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:裙本 理人、以下セルソース)とオムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下オムロン ヘルスケア)は、変形性膝関節症などの膝の痛みを抱えている患者が家庭で実施する運動療法の取り組みと「オムロン ひざ電気治療バンド HV-F971(以下、ひざ電気治療バンド)」の活用機会の拡大に向けて協業契約を2022年3月に締結しました。
膝痛の主な原因である変形性膝関節症は、中高齢者に多い疾患です。日本における潜在患者数は約2,530万人、痛みを自覚している患者は約800万人とも言われています*1。変形性膝関節症の初期治療では、運動療法による筋力アップや適正体重への減量が重要ですが「疼痛」を理由に十分な運動療法をおこなえないケースもあります。
セルソースは変形性膝関節症等の治療に用いられているPFC-FDTM*2の調製方法の特許を保有しています。PFC-FDTMは局所に投与することで疼痛軽減や機能回復等の効果が期待されています。また、PFC-FDTMを用いた治療と膝周辺の筋肉を鍛える運動療法で関節への負荷を減らし、QOL(生活の質)の改善へとつなげます。オムロン ヘルスケアは電気刺激の技術を活かし、歩行時などの膝の痛みを和らげるひざ電気治療バンドを上市しています。膝に痛みをかかえる患者が運動習慣をもつことをサポートしています。
両社の強みを合わせて、今後は以下の取り組みをおこないます。
- セルソースが提携する医療機関へのひざ電気治療バンドの情報提供や提案活動
- 医療機関を通じた患者に対するひざ電気治療バンドの活用機会の提供
- PFC-FDTMおよびひざ電気治療バンドの併用による有用性を検証するための調査活動
- 一般生活者への膝痛対策に関する啓発活動
本取り組みにより2023年3月末までに、セルソースが提携する医療機関のうち100施設において、家庭でおこなう運動療法の促進に向けたひざ電気治療バンドの導入を目指すとともに、膝の痛みの治療に貢献していきます。
- *1吉村ら. 変形性関節症の疫学. CLINICAL CALCIUM. 2018; 28巻: 761-766
- *2PFC-FDTM(Platelet-Derived Factor Concentrate Freeze Dry)について
患者自身の血液からPRP(多血小板血漿)をつくりだし、さらに成長因子を濃縮して無細胞化と凍結乾燥(フリーズドライ)の処理を施したものです。局所に投与することで疼痛軽減や機能回復等の効果が期待されています。また医療機関にて室温で長期間の保存が可能。長期間保存を可能にするフリーズドライ製法についてはセルソースが特許を取得しています。PFC-FDTMを用いる治療は日本国内でも多くの医療機関で患者希望による自由診療として提供されています。なお、PFC-FDはセルソース株式会社の商標です。
セルソース株式会社
再生医療の産業化推進を目的とし、再生医療を提供する医療機関への法規対応サポートと、脂肪由来幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開しています。再生医療等安全性確保法にもとづく特定細胞加工物製造許可施設(施設番号:FA3160006)にて約36,000件の細胞等加工を受託しており、豊富な実績をもとに医療機関に安心してご利用いただけるサービスの提供と、研究・技術開発に努めています。
ホームページ:https://www.cellsource.co.jp
オムロン ヘルスケア株式会社
「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」をミッションとして、脳・心血管疾患の発症ゼロを目指す「循環器事業」、呼吸器疾患増悪ゼロを目指す「呼吸器事業」、慢性痛による日常の活動制限ゼロを目指す「ペインマネジメント事業」の3つの事業領域に注力しています。家庭での健康管理から医療現場まで、慢性疾病の予防・治療に役立つ健康医療機器やサービスをグローバルに提供しています。
ホームページ:https://www.healthcare.omron.co.jp/
オムロン ヘルスケアの長期ビジョン:https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/sf2030/
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