オムロン ヘルスケア、インドのヘルスケアITテック企業「トライコグヘルス社」に追加投資
オムロン ヘルスケア株式会社(所在地:京都府向日市、代表取締役社長 岡田 歩、以下当社)は、インドで心電図解析サービスを展開しているTRICOG HEALTH INDIA PRIVATE LIMITED(所在地:シンガポール、CEO Charit Bhograj、以下トライコグ)に対し追加投資を実施したことをお知らせします。今回の投資は2023年3月の投資に続く2回目となり、両社のパートナーシップを新たな段階に進化させ、事業成長を加速します。
現在、インドの死亡要因1位、2位は脳・心血管疾患です。*1 生活水準の向上や高齢化の加速にともない、脳・心血管疾患の患者数は更に増加すると見込まれます。一方で医療現場は複数の課題に直面しています。特に、人口1人当たりの心電図読影が可能な循環器専門医の数は、日本や米国の約25分の1に留まり、専門的なスキルをもつ医師不足が深刻です。さらに、医療機関の設備が不十分であるため、心電図検査のような精密検査が必要な患者に対し、十分な検査が実施できないケースも発生しています。こうした医療課題の解決にむけて、トライコグは医療現場を熟知した100名以上の社内専門医の知見と、10年以上にわたり蓄積した心電図データから構築したAI解析技術を強みとして、医療現場のニーズに応えるデバイスとサービスを開発しています。
当社は2023年よりトライコグと連携して、トライコグのAI解析技術と当社の通信機能付き心電計を組み合わせた、心不全患者向け遠隔モニタリングサービス「KeeboHealth」を開発・提供しています。本サービスは、術後患者が家庭で取得した心電図や血圧データを解析し医師と共有することで、医療従事者による診断の効率化と心不全の再発防止をサポートします。
当社は、今回の追加投資により、トライコグとの戦略的パートナーシップを一層強化していきます。現地のニーズにあった医療設備を導入し、より付加価値の高いサービスおよびデバイスの開発と提供に取り組みます。そして、当社の循環器事業のミッションである「Going for ZERO(脳・心血管疾患の発症ゼロ)」の実現を加速させていきます。
- *1WHO, Death of cause (2019) CIA, The World Fact book
トライコグ概要
| 名称 | TRICOG HEALTH INDIA PRIVATE LIMITED |
|---|---|
| 事業内容 | 医療機関向け遠隔心電解析サービスと心電計の開発・販売 |
| 設立年月日 | 2014年8月27日 |
| 本社所在地 | シンガポール |
| 代表者の役職・氏名 | CEO・Charit Bhograj |
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