vol.132

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Q質問

60代男性です。降圧薬による高血圧治療を始めました。
登山が趣味なのですが、高血圧患者が標高の高い場所に行くのはよくないのでしょうか?

A回答

降圧薬の服用中であっても、血圧のコントロールが良好であれば問題はないでしょう。
ただし必ず主治医に相談し、薬の服用や緊急時の対応などについて指導を受けるようにしてください。
軽度の高血圧(最高血圧が140~159mmHgまたは最低血圧が90~99mmHg)と診断され、生活習慣に気を付けている人や、高血圧で治療を受けているが合併症がなく血圧コントロールが良好な人であれば、登山を楽しむことができます。しかし、そのような人であっても、高地で血圧が大きく上昇し、脳卒中や心筋梗塞などの合併症を起こす可能性があります。そのため、登山中に手足のしびれや胸の痛みを感じたら、すぐに下山しなければなりません。
適度な全身運動は高血圧の改善に有効ですが、急な山道を登るなど平地よりも負荷がかかる運動は、交感神経を強く刺激して血圧を急激に上げるため、注意が必要です。血圧への影響を少なくするには、林道など傾斜のゆるやかな道からスタートして、徐々にペースを上げるとよいでしょう。

近年、登山を趣味とする中高齢者が増えていますが、自分の体力を過信し、登山で体力を消耗することによって急性心不全や脳卒中を起こすケースが少なくありません。最近は登山者向けの検診を行っている医療機関もあるので、登山前には主治医への相談に加えて、登山に特化したメディカルチェックを受けることが望ましいでしょう。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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