高血圧による脳・心血管疾患の発症ゼロへ

血圧ラボ 血圧基礎知識編血圧の基本

血圧の診断基準

血圧はどこまで下げれば良い?

自分の血圧がどのくらいか把握していますか?高血圧の診断は、診察室で測定した血圧(診察室血圧)や家庭で測定した血圧(家庭血圧)に基づいて行われますが、高血圧の基準は、診察室血圧の収縮期血圧/拡張期血圧の両方あるいはどちらかが140mmHg/90mmHg以上の場合です。
詳細:血圧基礎知識編「血圧の診断基準」

血圧は季節や年齢によっても変化する

血圧は常に変化するものだということは、「血圧値は変動するものだと知っていますか?」でご紹介しました。朝の目覚めとともに血圧は上昇し、活動時間帯は高く、夜になると下がり、睡眠中は最も低くなるというのが基本リズムです。血圧は季節によっても変動し、冬は高く、夏は低くなります。
また、血圧は一般に、年齢とともに高くなる傾向にあり、高血圧になる頻度は年齢とともに上がっていきます(図1)。ただし、上の血圧(収縮期血圧)は上昇を続けるのに対し、下の血圧(拡張期血圧)は高齢になるとむしろ下がってきます。

【図1】年齢別にみた高血圧有病者の状況

【図1】年齢別にみた高血圧有病者の状況
厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査」より

どこまで血圧を下げたらいいのか

高血圧と診断され治療が必要となった場合、血圧をどこまで下げるかの目標値を降圧目標といいます。降圧目標は、年齢や過去にかかった病気、現在かかっている病気によって違います(図2)。また、診察室血圧と家庭血圧とでも、5mmHgの違いがあります。後期高齢者(75歳以上)は、比較的ゆるい降圧目標になっていますが、忍容性がある、つまり患者さんが耐えられるのであれば、若い人と同じ血圧が目標になります。

【図2】治療による目標血圧値(成人血圧、単位:mmHg)

【図2】治療による目標血圧値(成人血圧、単位:mmHg)
日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」より

血圧を下げるための改善すべき生活習慣とは

血圧は生活習慣の影響を受けるため、高血圧治療の基本は、生活習慣の是正です。普段から、「減塩」「肥満の解消(適正体重の維持)」「運動」「節酒」などを心掛け、生活習慣を是正することで、血圧が低下するといわれています。生活習慣を見直しても十分に血圧が下がらない場合には、薬による治療(降圧薬等)が開始されます。
血圧は急に下げるのではなく、少しずつ下げていきましょう。生活習慣の見直しも、自分に出来ることから焦らず取り組んでいき、毎日続けていくことが大切です。

参考

日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」
一般社団法人 日本臨床内科医会「わかりやすい病気のはなしシリーズ 9 高血圧」
高血圧治療ガイドライン作成委員会 他:一般向け高血圧治療ガイドライン解説冊子「高血圧の話」
国立循環器病研究センター「循環器病情報サービス」
厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査」
厚生労働省「健康21」

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