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動悸は、心臓の鼓動を「いつもより強く」「速く」「不規則に」感じる状態です。「バクバクする」「一拍抜けて強く打つ」などの表現が目安になります。
めまいは大きく3つに分かれます。
両方の症状が同時に起き、安静でも数分以上続く場合や、胸の痛み・冷や汗・失神を伴う場合、また階段や坂で息切れが急に増えた場合は、早めに受診してください。
脳や心臓の血流が低下すると、立ちくらみや失神、視野の異常、言葉が出にくいなどの症状を伴うことがあります。不整脈や心筋の血流不足、脱水、重度の貧血、低血糖、内耳の障害なども原因になり得ます。
特に突然の発症、強い症状、回復しにくい経過は重症のサインです。放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。
まずは内科や循環器内科が基本です。耳鳴りや耳の詰まり感、回転性のめまいが強い場合は耳鼻咽喉科の併診も有効です。
診察時には次の情報を伝えると診断がスムーズです:
急な立ち上がりや長時間の立ち姿勢、脱水、過度の飲酒やカフェイン、睡眠不足、強いストレスは、自律神経の乱れや血圧の変動を招き、動悸や立ちくらみを起こします。
高温多湿の環境や混雑による過呼吸も症状を悪化させる要因です。生活リズムの見直し、水分・塩分の補給、刺激物のコントロールが予防の第一歩です。
安静時に突然始まり、数分で収まる発作は上室性頻拍などを疑う手がかりです。動悸と一緒に胸痛や息切れ、失神しそうな感覚がある場合は、重症度の評価が必要です。
吐き気や耳鳴り、難聴の有無、頭の位置を変えたときに症状が出るかどうかが、原因を見分けるポイントです。
自宅では、発症時間、持続時間、きっかけ、同時症状、脈の速さを記録しておくと、診断の精度が上がります。
不整脈(心房細動・期外収縮・発作性上室性頻拍など)は、動悸とふらつきを同時に起こしやすい病気です。 心不全や狭心症では、息切れや胸の症状に加えてめまいを伴うことがあり、安静でも改善しない場合は早めの受診が必要です。
甲状腺機能亢進症、貧血、自律神経失調症、更年期障害なども、動悸とめまいを繰り返す原因になります。基礎疾患の治療と生活習慣の見直しが再発予防に重要です。
動悸とめまいが同時に起こる原因は、生活習慣から心臓・脳・耳・ホルモンの病気まで幅広くあります。突然発症して回復しにくい場合、胸痛・失神・神経症状を伴う場合、安静でも数分以上続く場合は、早めに受診してください。症状の記録と適切な検査で原因を明確にし、過不足のない治療と再発予防につなげましょう。
三菱京都病院顧問 循環器専門医 医学博士 桝田 出
【経歴】
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
慈恵医大第3内科、国立循環器病センター、京都大学第2内科などを経て現職。
※このコラムは、掲載日現在の内容となります。掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。