期外収縮とは|症状・原因・種類・検査方法をわかりやすく解説

不整脈・心房細動 病名・疾患解説
「突然、胸がドキンとする」「脈が一瞬止まったような感じがする」そんな経験はありませんか? それはもしかすると「期外収縮」という心臓の異常な動きが関係しているかもしれません。 本記事では、期外収縮の定義、症状、原因、種類、検査方法、さらには予防や対策まで、幅広く詳しく解説します。健康意識を高めたい方や、胸の違和感に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
vol. 期外収縮とは|症状・原因・種類・検査方法をわかりやすく解説

期外収縮の定義と症状

期外収縮の定義と正常な心拍との違い

期外収縮とは、心臓の拍動リズムに突然割り込むように現れる“異常なタイミング”での収縮です。
本来の規則正しい心拍リズムとは異なり、本来なら一定のリズムで拍動している心臓が、突如としてドクンと強く打つ、あるいは一拍飛んだような感覚になることで気づかれることが多い症状です。
このような症状は一時的な場合が多く、健康な人にも起こり得るものです。しかし、頻発する場合や他の疾患が潜んでいる場合もあるため、軽視はできません。

期外収縮の症状|脈の乱れ、胸の違和感、息切れの有無

期外収縮は、自覚症状がある場合とない場合があります。 ある場合は、以下のような症状が現れることが多いです。
  • 脈が飛ぶような感覚
  • 胸の圧迫感、動悸、不快な拍動
  • 息切れ、めまい、軽度の倦怠感
  • 胸部不快感が続くケースも

自覚症状がないまま健康診断などの心電図検査で偶然見つかることも多く、特に年齢とともに頻度は増加します。中高年以降では、定期的な脈のチェックが大切です。

期外収縮の主な原因

期外収縮の原因はさまざまで、大きく以下の3つに分類できます。

生活習慣や環境要因

過労や睡眠不足、精神的ストレス、カフェイン・アルコール・ニコチンの摂取などが交感神経を刺激し、心拍リズムに影響を与えるとされています。 特に仕事が多忙な時期や精神的プレッシャーが高いときに発症しやすく、現代社会における「ストレス性不整脈」として注目されています。

心疾患や体の異常

期外収縮は、心臓の病気が背景にある場合にも起こります。弁膜症、心筋症、心筋梗塞などは、心室性期外収縮(PVC)のリスクを高めます。 特に心室性が頻発する場合や連発する場合は、命に関わる不整脈に進展する可能性もあり、精密検査が必要です。

ホルモン異常や電解質異常

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)や、カリウム・マグネシウムなどの血中ミネラルバランスの異常も、期外収縮の原因となります。 スポーツや発汗によるミネラルの喪失、高血圧治療薬(降圧薬)の影響なども関与することがあります。

期外収縮の種類と特徴

心房性期外収縮(PAC)と心室性期外収縮(PVC)の違い

期外収縮には大きく分けて2種類あります。 心房性期外収縮(PAC):心房で発生する収縮。比較的軽度で無害なことが多く、健康な人にも見られる。 心室性期外収縮(PVC):心室から発生する異常収縮。繰り返し出現したり、症状が強い場合は病的な背景が疑われる。

単発性期外収縮と頻発性期外収縮|症状の程度とリスクの違い

さらに、発生頻度によって「単発性」と「頻発性」に分かれます。 単発性の期外収縮であれば経過観察で済むことが多いですが、頻発性(1日数百回以上など)の場合はホルター心電図や超音波検査などによる検査が必要です。

期外収縮の検査方法

自宅でできるセルフチェック方法

まず、自分の脈を確認することが大切です。手首や首の動脈に指を当て、規則的に脈を打っているか、途中で一拍抜けたりしていないかをチェックしましょう。毎日決まった時間に脈を確認することで、リズムの変化に気づきやすくなります。

病院での検査|心電図検査・ホルター心電図・血液検査

  • 心電図検査(安静時):短時間で心拍の異常を検出でき、期外収縮の有無が判断されます。
  • ホルター心電図:24時間またはそれ以上、心電図を記録し続ける検査です。発作的な症状も捉えやすく、診断の精度が高まります。。
  • 血液検査:甲状腺ホルモンの異常や、カリウム・マグネシウムなどの電解質バランスの乱れを確認することができます。。

  • おわりに

    心臓の働きは、私たちの命に直結する大切な機能です。 期外収縮という症状は、見逃してもよいケースから、注意深く対応すべきケースまで幅があります。 だからこそ「自己判断せず、症状があるときは相談する」ことが重要なのです。 日々の生活を見直し、規則正しい生活で心臓を守っていきましょう。

記事監修

三菱京都病院顧問 循環器専門医 医学博士 桝田 出
【経歴】
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
慈恵医大第3内科、国立循環器病センター、京都大学第2内科などを経て現職。

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