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高血圧は、自覚症状のないまま密かに進行して、ある日突然死をもたらす可能性がある恐ろしい病気です。最近では、病院や健診での血圧が非高血圧でも、それ以外の場所で高血圧を示す「仮面高血圧」が問題視されています。
なかでも、早朝の高血圧は見逃されがちで、病気との関連も指摘されています。ここでは早朝高血圧とそのリスクについて解説します。
医療機関では見つけにくい隠れ高血圧の一つに早朝高血圧があります。高血圧治療ガイドライン2019では、診察室血圧が140/90mmHg未満で、起床後1、2時間以内の血圧が高い(135/85mmHgを超える)場合とされています。
血圧は1日の中で大きく変動します。この血圧の変動を「血圧日内変動」といいます。血圧は夜になるにつれて下降し、睡眠中にさらに低くなり、起床とともに上昇します。
健康な人でも朝起きて活動を始めると血圧が上がりますが、早朝に血圧が急上昇するのは問題です。病院やクリニックで測定すると正常範囲におさまり、投薬治療を受けている場合でも血圧コントロールがうまくいっているように見えるため、そのまま放置されているケースも少なくありません。
早朝高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などの脳心血管疾患イベントにつながる可能性が高く、夜間や早朝の血圧コントロールが重要視されています。
早朝高血圧には、高血圧持続型と、モーニングサージ型があります。
図Aは心筋梗塞と脳梗塞の起こる比率を時間帯別にグラフ化したものです。1日のうちで、朝の8時から12時の間、つまり起床後数時間以内の発症率が多く、これが早朝高血圧によるものと考えられています。
早朝高血圧を放っておくと、心疾患や脳血管疾患を引き起こす危険性があるので早期発見に努めることが大切です。
早朝高血圧は、診察室血圧が正常だった人の10〜15%程度いるとされています。降圧薬による治療を行っている高血圧患者でさえも、約50%が早朝血圧レベル135/85mmHg以上の高値を示しています。
しかし、この早朝高血圧は病院や健診では容易に発見できません。早朝高血圧を見逃さないためには家庭血圧を測定することが不可欠です。家庭血圧測定を習慣化して、記録データをかかりつけ医と共有しましょう。
※このコラムは、掲載日現在の内容となります。掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。