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めまいには、回転性と非回転性の二つのタイプがあります。回転性めまいは、内耳や神経の異常が主な原因で、周囲が回っているように感じるのが特徴です。一方、非回転性めまいは、血圧の変動、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の不調などが関与し、ふらつきや立ちくらみとして現れます。
急性めまいは、ウイルス性前庭神経炎やメニエール病など、突発的に起こる疾患が原因となることが多く、強い不安を伴います。慢性めまいは、慢性的なストレスやホルモン異常、更年期などが背景にあり、日常生活にじわじわと影響を及ぼします。
めまいを感じたら、まずは安静にし、座るか横になることが重要です。深呼吸をして気持ちを落ち着け、強い光やスマートフォンなどの画面から目を離すことで、刺激を減らすことができます。
再発を防ぐためには、生活習慣の見直しが欠かせません。連続作業を避けて目と脳を休める時間を作ること、無理な姿勢や睡眠不足を解消することが求められます。また、脱水や低血糖を防ぐために、定期的な水分補給と食事摂取を心がけることが大切です。
ストレスの管理と十分な休息は、めまいの予防において重要です。深呼吸や瞑想、入浴などのリラクゼーション法を実践することで心身の緊張を緩和できます。趣味や運動を通じてストレスを解消し、規則正しい生活リズムを維持することが自律神経の安定につながります。
ホルモンバランスを整えるには、質の高い睡眠を確保することが重要です。目安としては7時間以上の睡眠が推奨されます。亜鉛やビタミンDを含むバランスの良い食事を心がけ、必要に応じて専門医によるホルモン検査を受けることも検討しましょう。
めまいに加えて胸痛、失神、ろれつが回らない、麻痺などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。また、めまいが繰り返し起こる、長時間持続する、あるいは日常生活に支障をきたすレベルになってきた場合も、早期の受診が望まれます。
診療科としては、内科、神経内科、耳鼻科、心療内科が主に該当します。診察時には、めまいのパターン、生活背景、仕事環境、体調変化などを記録して伝えることで、より的確な診断と治療につながります。
治療は原因に応じて異なります。男性更年期障害(LOH症候群)には、必要に応じてテストステロン補充療法が行われることがあります。ストレス性のめまいには、抗不安薬や自律神経調整薬が処方されることもあり、メニエール病などの内耳疾患には、利尿剤、抗めまい薬、抗ヒスタミン薬などが用いられます。高血圧や不整脈が原因の場合は、循環器の薬物治療が行われます。
薬物療法に加えて、非薬物療法も有効です。腹式呼吸や自律訓練法など、緊張を和らげる方法を日常的に取り入れることで、症状の軽減が期待できます。鍼灸や整体などの代替療法も、個人差はあるものの改善例が報告されています。さらに、カウンセリングや心理療法によってストレス要因にアプローチすることも、根本的な改善につながります。
慢性化や再発を防ぐためには、睡眠・食事・運動のリズムを整え、自律神経の安定を図ることが重要です。テレワークやデスクワーク中心の方は、定期的に目を休めたり姿勢を変えたりする工夫が求められます。また、日常的に症状日記をつけることで、悪化傾向を早期に察知し、医療機関への相談につなげることができます。
男性のめまいは、ホルモン低下やストレス、自律神経の乱れが背景にあることが多く、生活習慣の改善と適切な治療によって再発を防ぐことが可能です。症状が続く場合は、早めに医療機関で相談し、薬物療法と非薬物療法を組み合わせながら、心身の安定を取り戻すことが重要です。
三菱京都病院顧問 循環器専門医 医学博士 桝田 出
【経歴】
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
慈恵医大第3内科、国立循環器病センター、京都大学第2内科などを経て現職。
※このコラムは、掲載日現在の内容となります。掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。