vol.192

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Q質問

肺高血圧症とはなんですか? 高血圧とは違う病気なのでしょうか?

A回答

肺高血圧症とは、心臓から肺に血液を送る血管(肺動脈)の血圧が高くなる病気の総称です。
「高血圧・高血圧症」とは、安静時の血圧が慢性的に高い状態のことですが、「肺高血圧症」は、心臓から肺に血液を送るための血管である「肺動脈」の血圧(肺動脈圧)が高く、そのために心臓と肺の機能に障害をもたらす「様々な病気の総称」です。
肺高血圧症の病態は多岐にわたり、例えば「肺動脈性肺高血圧症(PAH:ピーエーエイチ)」や「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH:シーテフ)」は、肺の血管そのものに異常が起きる病気で、動くと息苦しくなり、倦怠感やむくみなどが生じます。原因は不明な部分も多く、ともに難病に指定されています。
PAHの患者さんは全国で約3,000人、CTEPHの患者さんは約2,500人いると言われています。肺動脈の血圧が高いだけの初期においては、安静にしている限り自覚症状を伴うことはありませんが、病気が進行し心臓に負担がかかる状態が続くと、息切れや胸痛、動悸などの症状があらわれます。他にも失神発作や嗄声(させい:声のかすれ)、咳が止まらなくなったり、血痰が出たりすることもあります。両疾患とも最初の認定のためには、「右心カテーテル検査」という、太ももなど動脈からカテーテル(細い管の医療器具)を入れて肺動脈圧を測る検査が必要です。
肺高血圧症は、肺の血管の異常以外にも、先天性の心疾患や膠原病、HIV感染症や住血吸虫症など様々な病気が原因で起こることがあります。多くの場合、経過や予後はあまりよくありません。しかし近年は新しい治療法や薬剤の開発により、以前にくらべて治療成績は大きく改善しています。
参考:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/pph/
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
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