vol.194

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Q質問

若年層に多い二次性高血圧とは、どのようなものですか? 詳しく教えてください。

A回答

二次性高血圧とは、生活習慣が原因の大半を占める高血圧ではなく、他の疾患が原因で血圧値が高くなるものです。
高血圧の大部分(約90%)は「本態性高血圧」と呼ばれ、その原因は塩分過多や食べ過ぎによる肥満といった生活習慣、また遺伝的要素など原因はさまざまで、はっきりとはしません。一方、二次性高血圧は、他の疾患によって血圧が上昇するという、原因が特定されて明らかになっている高血圧です。原因となる疾患を治療することで、効果的に血圧を下げることができます。しかしながら、実際は二次性高血圧にも関わらず、本態性高血圧として治療されている例も多く見受けられます。

二次性高血圧の特徴としては、重症であること、複数の薬剤を服用してもなかなか血圧が下がらないこと、若年での発症、急激な高血圧症の発症、血圧変動が激しい高血圧症などがあげられています。また、二次性高血圧の原因となる疾患で頻度の高いものには、腎実質性高血圧、原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧、睡眠時無呼吸症候群などがあります。慢性腎臓病(CKD)では半数以上(50~70%)が高血圧を合併するという報告があり、腎機能が低下するにしたがって血圧が上昇する頻度も高くなります。

二次性高血圧の特徴に合致する場合は、その可能性を疑い、適切な診察、検査を受けることが重要ですが、基本的にはすべての高血圧患者さんに対して、まずは二次性高血圧の可能性を考慮した診療を行うことが望まれます。なぜなら、高血圧症は長期に渡って薬物治療を行う必要がある生活習慣病であり、原因となる疾患を治療することで血圧が下がるのであれば、そうした長期の治療が不要になるからです。治療を続けてもなかなか血圧が下がらないなど、思い当たる節がある方は、ぜひあらためて医師に相談してみてください。


参考:大阪大学大学院医学系研究科 老年・総合内科
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/geriat/www/jmedi.html
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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