vol.27 子どものころから低血圧気味で、朝方はいつも体調がすぐれません。最近では、寝不足でもないのに朝の通勤電車で眠くて立っていることができず、気分が悪くなります。低血圧と何か関係がありますか?

生活習慣病Q&A
子どものころから低血圧気味で、朝方はいつも体調がすぐれません。最近では、寝不足でもないのに朝の通勤電車で眠くて立っていることができず、気分が悪くなります。低血圧と何か関係がありますか?
特に病気を患っていなければ、本態性低血圧の可能性があります。偏った食生活や運動不足は思い当たりませんか?
低血圧は高血圧に比べ、病気としてあまり取り上げられません。しかし、低血圧が原因による「毎朝起きるのがつらい、だるい、集中力がない」といった問題は非常に厄介です。血圧が低すぎる場合、人間のからだが活動しているときに働く神経(交感神経)と、眠っているときに働く神経(副交感神経)のバランスが崩れてしまうことから、元気に活動するための神経がなかなか働きません。そのために朝起きるのがつらくなったり、血圧のコントロールが不十分なため、午前中の具合が良くないといった症状が出るのです。
低血圧は、大きく3種類に分けることができます。

(1)本態性低血圧
原因となる病気が特にないのに、立っていても横になっていても、常に血圧が低く、めまい、立ちくらみ、全身倦怠感などの症状がある。遺伝的な体質による血圧の低さや偏食、無理なダイエット、運動不足などが原因と考えられる。

(2)起立性低血圧
横になったり座ったりしているときは問題ないのに、急にからだを起こしたり立ち上がったりしたときに血圧が下がり、めまい、立ちくらみなどを起こす。

(3)二次性低血圧
糖尿病など、他の病気がもとで血圧が低くなっています。原因となっている病気を治療することで低血圧の症状も治まる。

現在、特に病気を患っていないようでしたら、本態性低血圧の可能性があります。本態性低血圧の場合、体調を崩した際に症状が悪化し顕在化してきます。症状がひどい場合は、血圧上昇薬などによる薬剤療法を行うこともありますが、生活習慣を正して体調を改善することが治療の基本となります。
とはいえ、朝方の体調が悪い点についてはさまざまな原因が考えられます。一度、医師の診断を仰いでみることをおすすめします。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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