高血圧なので減塩食を続けていますが血圧が下がりません。なぜでしょうか?

高血圧 予防・対策・生活改善
高血圧なので減塩食を続けていますが血圧が下がりません。なぜでしょうか?
高血圧には、食塩に反応しやすいタイプ(食塩感受性)と反応しにくいタイプ(食塩非感受性)があり、食塩非感受性高血圧では、減塩しても血圧が下がりにくい傾向があります。
高血圧患者のうち約4割は食塩感受性で、残りの6割は食塩非感受性といわれています。食塩非感受性の場合は減塩しても血圧が下がりにくいため、その他の方法(減量、禁煙、運動療法、薬物療法など)を併用するとよいでしょう。現在、食塩感受性か非感受性かを簡単に知る方法はなく、減塩をした時の血圧の変化を観察することが大事です。一方で、食塩は血圧とは無関係に心血管に悪い影響を及ぼすことがわかっているので、食塩非感受性とはいえ食塩の取り過ぎには十分注意する必要があります。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

関連コラム

商品を見る