vol.46 今注目の"仮面高血圧"とは...

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Vol.46 今注目の 音もなく忍び寄る殺し屋“サイレント・キラー”と呼ばれている高血圧。その高血圧でも、今、「仮面高血圧」が注目を集めています。仮面高血圧とは、正常血圧という仮面をつけた高血圧ということから仮面高血圧といわれています。つまり、診察室や健診で測ると正常なのに、家庭で測ると高血圧という人々です。
注目されている理由は、仮面高血圧の人のほうが脳心血管疾患が持続性高血圧(一般的な高血圧)の人々より早く進行するからです。それを裏付けるアメリカ・コロンビア大学のトーマス・ピッカリング教授の研究報告では、脳心血管疾患リスクは正常血圧の人を1とすると、持続性高血圧の人が2.94倍、仮面高血圧の人は何と3.86倍にも上ったのです。
脳心血管疾患リスクを大幅にアップさせる仮面高血圧はひとつではありません。「早朝高血圧」「夜間高血圧」「ストレス高血圧」があります。
早朝高血圧はその名のとおり、早朝に血圧が高くなります。早朝の最低血圧が眠る直前よりも高い早朝急上昇タイプです。特に、夜間は低く早朝に急上昇する「モーニングサージ」は、心疾患リスクが高くなります。
自治医科大学附属病院循環器内科の苅尾七臣(かずおみ)教授グループの研究では、持続性高血圧があって、さらにモーニング・サージがあると、持続性高血圧だけの患者より脳卒中のリスクが2.5倍も高くなることがわかりました。
夜間高血圧は睡眠中も血圧が下がらないタイプ。「降圧薬の効果が切れている」「睡眠時無呼吸症候群」「糖尿病で神経障害を合併している」「心不全」「腎不全」の人々は夜間高血圧になりやすいので、特に注意が必要です。
ストレス高血圧は「職場高血圧」ともいわれ、まさしくストレスに血圧が敏感に反応するタイプ。仕事中ずっと血圧の高い人もいるし、大きなストレスで長い期間ずっと血圧の高い状態が続くケースもあります。
例えば1995年に起きた「阪神・淡路大震災」。38人が震災後に脳卒中や心筋梗塞で亡くなっています。そこにストレス高血圧が大きく関係していると思われます。
持続性高血圧以上に悪さをする仮面高血圧の人は、持続性高血圧の人の半分、そして、全国民の15%はいるといわれています。
脳心血管疾患リスクの高い仮面高血圧を発見するためには、血圧を、毎日家庭で測りましょう。上腕血圧計が推奨されています。朝の測定は起床後1時間以内・朝食前・服薬前に、トイレをすませて椅子に1~2分座って落ち着いてから行います。夜の測定は就寝直前です。朝晩、少なくとも1回測ることが推奨されています。1週間の平均値が最高血圧が135 mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上の場合は、測定結果を持って医療機関を受診しましょう。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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