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階段を上った際に呼吸が苦しくなり、胸に圧迫感を覚えることがあります。動悸や疲労感、めまいを伴う場合も少なくありません。健康な人でも長時間の昇降で息切れは起こりますが、軽い負荷で頻繁に起きる場合は注意が必要です。
運動不足による心肺機能の低下や肥満による呼吸負荷の増加は、息切れの主要因です。喫煙や過度の飲酒は肺機能を低下させ、呼吸効率を悪化させます。さらに、急な気温差や乾燥した空気は気道を刺激し、呼吸困難感を強めることがあります。
貧血や甲状腺機能異常は酸素供給を妨げ、息切れを引き起こします。一部の薬剤(降圧薬や気管支拡張薬など)は副作用として呼吸困難感を生じることがあります。更年期やホルモンバランスの乱れも、自律神経を介して呼吸感覚に影響します。
突然発症する呼吸困難は、肺塞栓症や気胸など緊急性の高い疾患が背景にある可能性があります。胸痛や冷汗、失神を伴う場合は、救急受診が必要です。
徐々に進行し、階段や軽い運動でも呼吸が苦しくなる場合は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や心不全などの慢性疾患が関与していることがあります。進行性であるため、早期の診断と治療が重要です。
胸部X線やCTで肺や心臓の構造を確認し、呼吸機能検査で肺活量や換気機能を評価します。心電図や血液検査では、不整脈や貧血、甲状腺異常などを調べます。必要に応じて心エコーや運動負荷試験を追加し、心肺の総合的な評価を行います。
階段や坂道で息が切れる頻度を記録し、脈拍や血中酸素濃度(パルスオキシメーター)を確認します。息苦しさの時間帯や状況、持続時間をメモし、診察時に医師へ共有することが診断精度を高めます。
階段での息切れは、体力不足や生活習慣の影響だけでなく、心肺疾患や全身性の異常を示すサインであることがあります。突然の発症、胸痛や失神を伴う場合、症状が進行する場合は、早急な受診が必要です。日常の記録と適切な検査により、原因を明確にし、再発を防ぐための対策を講じることが重要です。
三菱京都病院顧問 循環器専門医 医学博士 桝田 出
【経歴】
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
慈恵医大第3内科、国立循環器病センター、京都大学第2内科などを経て現職。
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