息切れが続くときの対処法と予防法|受診すべき症状と治療方法も解説

不整脈・心房細動 治療・リハビリ
息切れは、運動や緊張など一時的な要因で起こることもあれば、心臓や肺、全身性の疾患が背景にある場合もあります。症状が続くときは、適切な初期対応と受診判断が重要です。本稿では、息切れの定義と症状、応急処置、予防のための生活習慣、受診の目安、原因に応じた治療法を整理し、再発防止のためのポイントを解説します。
vol. 息切れが続くときの対処法と予防法|受診すべき症状と治療方法も解説

息切れの症状

息切れの定義と症状

息切れとは、呼吸を吸う・吐く動作が通常よりも苦しく感じられる状態を指します。階段や坂道での呼吸困難が代表的な例で、呼吸回数の増加や浅い呼吸を伴うことが多く見られます。

息切れを感じたときの対応方法

その場でできる応急処置

まず動作を止め、安静を保ちます。深呼吸を繰り返し、呼吸を整えます。背もたれにもたれる、または上体をやや前傾させるなど、呼吸がしやすい姿勢を取ることが有効です。衣服をゆるめ、室温を調整し、必要に応じて水分を補給します。

市販薬や民間療法は注意が必要

一時的に症状が改善しても、原因が不明なまま市販薬や民間療法を続けることは避けてください。漢方薬やサプリメントを使用する場合は、必ず医師に相談し、既往歴や服薬状況を踏まえた判断を仰ぐことが重要です。

息切れを防ぐための日常習慣とは

呼吸機能・心肺機能を高める取り組み

ウォーキングや軽い有酸素運動を習慣化し、心肺機能を維持します。禁煙は必須であり、空気のきれいな環境を整えることも重要です。深呼吸や腹式呼吸などの呼吸法を日常に取り入れると、換気効率の改善に役立ちます。

体調・体重・栄養管理の基本

バランスの取れた食事で貧血や低栄養を防ぎます。適正体重を維持することで、呼吸器や心臓への負担を軽減できます。十分な睡眠とストレス管理は、自律神経の安定化に寄与し、息切れの予防に効果的です。

受診が必要な息切れの特徴

受診すべき症状のサイン

安静時でも息苦しさが続く場合、動悸・めまい・胸痛・発熱を伴う場合、または数日から数週間改善せず悪化している場合は、早急な受診が必要です。

相談すべき診療科と緊急性の判断

基本的には呼吸器内科、循環器内科、一般内科が相談先となります。症状が急激に悪化した場合や夜間・休日であっても、救急外来の利用をためらわないでください。

息切れの原因に応じた治療法

原因疾患に対する治療内容

  • 呼吸器疾患:吸入薬、抗炎症薬、在宅酸素療法など
  • 心疾患:利尿薬、血管拡張薬、必要に応じてカテーテル治療
  • 貧血:鉄剤やビタミン補給、甲状腺疾患にはホルモン治療

生活指導と再発予防

服薬指導や禁煙指導、食事療法などの保健指導を受け、呼吸リハビリテーションで体力回復を図ります。再発を防ぐためには、定期通院とセルフチェックの継続が不可欠です。症状日誌やパルスオキシメーターを活用し、変化を早期に察知しましょう。




まとめ

息切れは一過性のこともありますが、背景に重大な疾患が隠れている場合もあります。安静時の持続、胸痛や失神を伴う場合、改善しない経過は、受診をためらわないことが重要です。生活習慣の見直しと適切な治療により、再発を防ぎ、安心して日常生活を送ることが可能になります。




記事監修

三菱京都病院顧問 循環器専門医 医学博士 桝田 出
【経歴】
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
慈恵医大第3内科、国立循環器病センター、京都大学第2内科などを経て現職。


このコラムは、掲載日現在の内容となります。掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

関連コラム

商品を見る