立ちくらみの対処法と治療・予防法|日常でできる対策と受診の目安

脳卒中・脳梗塞 治療・リハビリ
立ちくらみは、急に立ち上がった際に視界が暗くなり、ふらつきや失神しそうな感覚を伴う症状です。多くは一時的な血圧低下による脳血流不足が原因ですが、繰り返す場合や失神を伴う場合は注意が必要です。ここでは、立ちくらみの対処法、予防策、受診の目安、治療方法について詳しく解説します。
vol. 立ちくらみの対処法と治療・予防法|日常でできる対策と受診の目安

立ちくらみとは

急に立ち上がったときに目の前が暗くなり、フラッとすることがあります。めまいやふらつき、失神しそうな感覚を伴うこともあり、主な原因は一時的な血圧低下による脳への血流不足です。

立ちくらみを感じたときの対処方法

すぐにできる対処方法

症状が出たら、まず安全な場所で座るかしゃがみ、可能なら足を少し高くして休みます。深呼吸をして落ち着きを取り戻すことも効果的です。

日常的な再発予防の意識づけ

脱水を防ぐために水分と塩分をしっかり摂取し、規則正しい食事と睡眠を心がけましょう。同じ姿勢を長時間続けないようにし、こまめに体を動かすことも重要です。

立ちくらみを防ぐ生活習慣

自律神経と血圧の安定に役立つ習慣

朝食を抜かず、こまめな水分補給を心がけます。軽いストレッチやウォーキングを日課にし、急に立ち上がらないよう注意しましょう。長時間座っている場合は、脚を動かして血流を促します。

生活環境と体調のセルフケア

室内の寒暖差に注意し、食後の血圧低下を防ぐために食べ過ぎないことが大切です。睡眠不足や精神的ストレスをため込まないよう、休息をしっかり取ることも予防につながります。

受診が必要な立ちくらみの見分け方と対応

医療機関を受診すべきタイミング

  • 繰り返し立ちくらみが起こる
  • 失神や意識消失を伴う
  • めまい・胸痛・しびれなど他の症状もある場合

相談すべき診療科と診察時のポイント

内科、循環器内科、神経内科が主な診療先です。起こった日時や状況、持続時間、関連症状をメモして持参すると診察がスムーズになります。

立ちくらみの治療方法

原因に応じた薬物治療

起立性低血圧には昇圧薬(ミドドリンなど)が使われることがあります。自律神経の乱れが原因の場合は、自律神経調整薬や漢方薬が処方されることもあります。心疾患や不整脈が原因なら心臓の治療薬やリズムコントロールが行われ、鉄欠乏性貧血には鉄剤が投与されます。

生活指導と行動療法によるアプローチ

急な血圧変化を防ぐため、ゆっくり立ち上がる習慣を身につけましょう。睡眠、栄養、水分補給など生活全体を見直し、必要に応じて弾性ストッキングや腹部圧迫ベルトで血流を補助します。

再発予防のための自己管理と経過観察

症状や生活状況を記録し、再発傾向を把握することが重要です。服薬の効果や体調の変化を確認するため、定期的な通院を続けましょう。高齢者や持病のある方は、医師・看護師・栄養士などによる多職種連携のサポートが有効です。



まとめ

立ちくらみは一時的な血圧低下で起こることが多いものの、繰り返す場合や失神を伴う場合は重大な疾患が隠れている可能性があります。早めの受診と生活習慣の改善、適切な治療を組み合わせることで、再発を防ぎ安全な日常を維持することができます。




記事監修

三菱京都病院顧問 循環器専門医 医学博士 桝田 出
【経歴】
1980年 東京慈恵会医科大学卒業
慈恵医大第3内科、国立循環器病センター、京都大学第2内科などを経て現職。


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