遠隔診療サービス

高血圧患者が家庭で測定した血圧データを医師と共有し、より良い高血圧治療を目指す遠隔診療サービス。各国の医療保険制度や健康課題に合わせて、多くの国でサービスを展開しています。

VitalSight™(米国)

~家庭での測定データを活用した高血圧患者向け遠隔患者モニタリングサービス~

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると米国の成人3,700万人以上が心臓発作または脳梗塞の恐れがあるといわれるステージ2の高血圧症であり、かつ治療が行われていません。一方で米国では2025年までに血圧コントロール率80%を目指すという指針が出されています。
このような米国における健康課題を解決するため、私たちは高血圧などの慢性疾患患者向け遠隔患者モニタリングシステム“VitalSight™(バイタルサイト)”の運用を開始しました。
“VitalSight™”では、患者が家庭で測定した血圧や体重データを医師と共有できます。医師は専用の管理画面で通院時以外の患者の状態を詳しく確認することができます。さらに、患者の状態変化を知らせるアラート機能により、よりタイムリーな治療・診断が実現します。

Viso(英国)

~家庭で測定したバイタルデータを活用して医師に投薬プランを提案する遠隔診療サービス(英国)~

英国では、成人の約3割が高血圧症といわれています。英国政府が運営する国民保険サービスNHS(National Health Service)は、2030年までに国内の血圧コントロール率80%を目標に掲げています。一方で、最新のコントロール率は60%といわれており、更に血圧コントロール率を高めていく必要があります。英国の場合、緊急時を除き、受診する医療機関は事前に登録した「かかりつけ医」と決められています。かかりつけ医によっては多くの患者を抱えているため、待ち時間が長く、十分な診察時間を確保できない場合があり、それを理由に治療を中断してしまう患者もいるといわれています。
Visoは、患者が家庭で測定した血圧や体重など複数のバイタルデータを医師と共有することができる、慢性疾患治療をサポートする遠隔診療サービスです。患者が家庭で測定した血圧値を、オックスフォード大学で降圧効果が確認された在宅服薬変更プログラムで解析。その結果から、患者別に3か月分の投薬プランが提案されます。患者は毎月の通院負荷を軽減でき、医師は診察時間の効率化を実現できます。患者の状態確認プログラムで確認した結果に応じて、診療が必要な場合は医師に介入を促すアラート機能や、バイタルデータやアンケート回答結果から、診療にあたっての優先順位を色別に表示する識別機能など、多彩なサポート機能を搭載しています。