vol.156 30代の男性です。「若年性高血圧」が増えていると聞きました。気をつけるべきことはありますか?

生活習慣病Q&A
30代の男性です。「若年性高血圧」が増えていると聞きました。気をつけるべきことはありますか?
検診などで高い血圧値が認められた場合は放置せず、原因の解明にあたるとともに、適切な治療をすすめることが重要です。
日本における高血圧の有病者は、60歳代で最も多く認められますが(男性580万人、女性590万人)、20歳代でも男性100万人、女性で20万人、30歳代では男性180万人、女性が50万人と、若い層においても決して少なくない数の患者さんがおられます。

若年層の高血圧は、多くの場足、腎臓病など特定の原因による二次性高血圧ですが、二次性高血圧とは異なり、原因が明らかではない例も増えているようです。高血圧は不規則な生活やストレスなどによっても生じることがあり、場合によっては夜間や早朝といった血圧が変動しやすい時間帯に、高血圧から脳卒中になり、突然死に至る例もあります。
以前、若年者の高血圧は130/85mmHgが降圧目標値とされていましたが、現在ではさまざまなリスクを鑑み、リスクが少ない場合は3ヵ月以内の指導で140/90mmHg以上であれば薬物療法、中等度のリスクの場合は1ヵ月以内の指導で140/90mmHg以上なら薬物療法、高リスク群の場合はただちに薬物療法、とあらためられています。

若年者の高血圧で気をつけるべき点は、検診などで高血圧が判明した場合、まず家庭血圧測定によって白衣高血圧を除外することです。次に、決して放置せずに原因となる疾患がないか検査を受けること。そして原因となる疾患がない場合は、医師の指導にしたがって、しっかりと生活習慣を是正し、血圧の低下に勤しむことです。
また日頃から適度な運動を心がけ、食事にも注意し、なるべくストレスを減らすようにすることも大事です。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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