vol.190

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Q質問

動脈硬化症は全身に起こる可能性があると聞きました。どのような部位に起こるのでしょうか?

A回答

イメージされることが多いであろう「心臓」周辺以外に、脳や腎臓、下肢でも生じます。
動脈硬化とは、読んで字のごとく「血液を心臓から全身に運ぶ血管(動脈)の壁が、厚くなったり固くなる」ことで、その状態でコレステロールが溜まって脂肪分が増えると、血管が狭くなり、詰まったり潰瘍の原因になったりします。
動脈硬化の行き着く先である「心筋梗塞」は、動脈が塞がれて心臓の筋肉に血液が流れなくなる状態ですが、あくまで心臓周辺は「行き着く先のひとつ」であり、動脈の硬化自体は全身で起こる可能性があります。そして、脳や腎臓、手足などで強く狭窄が生じた時に脳梗塞や腎梗塞、また手足の壊死なども起こるのです。
また、動脈硬化は「中高年以降に生じる」と思われている方も多いようですが、実際には10歳前後から進み、30歳ごろには完全な動脈硬化が認められる場合もあります。こうした血管の硬化はほとんど自覚症状がなく、無症状で進むことが多いのも特徴です。動脈硬化の原因は加齢以外にも「高血圧症」、「脂質異常症」、「喫煙」、「肥満」、「糖尿病」、「過度のストレス」などがあげられます。特に重要なのは「高血圧症」、「脂質異常症」、「喫煙」で、3大危険因子といわれていますが、こういった危険因子が増えれば増えるほど、心筋梗塞や狭心症など、生命に重大な危機をもたらす疾患を引き起こす頻度が高くなりますし、脳梗塞や足の閉塞性動脈硬化症も起こりやすくなります。
したがって、動脈硬化のリスクに気を配ること、具体的には生活習慣を改善して、先にあげた危険因子をひとつでも減らすこと、検査で異常が認められたらしっかりと治療すること、日頃から体重や血圧値に気をつけることなどは、「全身を守る」ことにもつながるのです。
参考:国立循環器病研究センターHP
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph21.html

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