子どもが健康診断で不整脈だと言われました。将来的には治るとのことでしたが、心配です。日常で気をつけた方が良い点があったら教えてください。

不整脈・心房細動 セルフチェック(正しい測り方・健康診断)
子どもが健康診断で不整脈だと言われました。将来的には治るとのことでしたが、心配です。日常で気をつけた方が良い点があったら教えてください。
小児の不整脈は、心臓の異常や、失神などの特別な症状を伴わなければ、特に心配はいりません。
不整脈とは、脈の打ち方(リズム)がおかしくなることで、年齢を重ねるにつれ誰にでも起こりうるものです。ストレスや睡眠不足、疲労なども原因となります。ただし、種類によっては、危険なものもあります。
運動した後に脈が速くなることや、特に目立った症状が出ない場合は心配いりません。危険なのは、急に意識が無くなったり、突然起こる動悸などです。こういった症状は、重大な病気が原因となって起きる場合があるからです。
小児の不整脈の場合は、重大な病気と結びついていることが少ないため、心臓の先天性の異常や、失神、めまいなどの症状が伴わなければ特に問題はありません。お子さんの病状について詳しくは分からないので、はっきりとしたことは言えませんが、今回の診断は「特に症状を伴わない不整脈なので、経過観察する」ということだと思います。

日常で気をつけた方が良いことは、ひどい動悸や息切れなど、何らかの症状が生じていないか注意することです。気になる症状があれば、精密検査を受けるようにしましょう。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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