vol.79

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Q質問

尿蛋白が続き慢性腎臓病(CKD)と診断されました。最近、血圧も高くなっていますが、CKDと関係があるのでしょうか?

A回答

CKDは高血圧を引き起こし、さらには高血圧がCKDを悪化させます。この悪循環を断ち切るための治療の1つに、降圧療法があります。
血液中に存在する体内の老廃物は腎臓の糸球体と呼ばれる場所でろ過されます。しかし、CKDで糸球体が壊れてろ過機能が落ちると、尿として排出される塩分や水が体内に溜まり、循環血液量が増えて血圧が上がります。そして、高血圧状態が長く続くと、腎臓の動脈硬化(腎硬化症)が起こり、さらに高血圧が進むという悪循環になります。このため、CKD患者さんでは、降圧療法が重要になってきます。
CKD患者さんの降圧目標は、「CKD診療ガイドライン2009」によると、尿蛋白1g/日未満の場合には130/80mmHg未満、1g/日以上の場合には125/75mmHg未満となっています。降圧に際しては、数種類の薬を併用した薬物療法が行われますので、薬の飲み方は主治医の指導に従ってください。また、薬物療法に加え、食塩制限や家庭での血圧測定もしっかり行いましょう。降圧療法はCKDの進行を抑制し、心血管病の発症を予防しますので、患者さん自身による日々の血圧管理を忘れてはいけません。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
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