vol.67 死亡者の多い肺炎もワクチンで予防できる!!

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Vol.67 死亡者の多い肺炎もワクチンで予防できる!! 新型インフルエンザがいつ発生しても不思議ではない状況にあるとあって、毎年2000万人を超える人々がインフルエンザの予防接種を受けています。ところが、肺炎予防にもワクチンがあるのに、こちらは接種率わずか4%と極めて低い。高齢者では、インフルエンザから肺炎を合併し、死に至るケースが少なくありません。だからこそ、もっとこのワクチンを知って欲しいのです。
日本人の死亡者数を原因別に挙げると、『がん』『虚血性心疾患』『脳卒中』、そして4番目に来るのが『肺炎』で、年間約11万人を超えています。
肺炎には種類がいろいろあるものの、60歳以上では約50%が『肺炎球菌』によるもので、病名は『肺炎球菌性肺炎』。この特徴は、ほかの肺炎と比較して、格段に重症化しやすいことです。
肺炎は肺の中に炎症が起き、そのため、38度以上の高熱、激しい咳、黄色や緑色の痰が出て、症状は長く続きます。
そして、肺炎でも肺炎球菌性肺炎の場合は、細菌が血管の中に入り、血液で全身に運ばれてしまう菌血症が約20%の人に起こるといわれており、この菌血症が髄膜炎、心内膜症など引き起こします。
肺炎での死亡者の約95%は65歳以上の高齢者です。加えて、心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病、呼吸器疾患などのある人も感染しやすく、重症化しやすいことが分かっています。
症状は前述したように「38度以上の高熱」「激しい咳」「痰」――。ただ、高齢者では特徴的な症状が出ないで、元気がなかったり、息切れしたりというケースもあります。
かつては「抗生物質を使えば肺炎は治る」と考えられていましたが、ペニシリン耐性のある肺炎球菌が増えた現在、肺炎球菌性肺炎は肺炎球菌ワクチンの接種が強い味方になります。
肺炎球菌ワクチンの接種は日本でも1988年から始まっているものの、接種率は4%と低いのです。
米国は高齢者の接種率が60%と高率で、日本でもそれくらい接種率がアップすると肺炎での死亡者が年間4万人程度減らせるのでは・・・と期待されています。
肺炎球菌ワクチンは任意接種で、国内の医療機関では1年中受けられるものの、できるならインフルエンザワクチンを接種するときに1週間程度あけて受けるとよいといわれています。
費用は8000円前後ですが、現在、77の市区町村で公費助成制度があり、かなり安く接種できます。65歳以上で、免疫力の低下している人はこのワクチン接種も考えるといいでしょう。ただ、日本では生涯に1度しか接種できません。効果は10年程度あるということなので、医師と相談して接種時期を考えるのが重要となります。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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