心房細動になりやすい人
心房細動の発症には、生活習慣が大きく関係しています。あなたが心房細動になりやすいかどうか、一度チェックしてみましょう。
なって慌てる前に知っておきたい!心房細動危険因子
- 高齢(65歳以上)である
- 高血圧である
- 糖尿病である
- 肥満である
- 睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)がある
- 尿酸値が高い
- 喫煙習慣がある
- 飲酒習慣がある(アルコール消費量が多い)
- 心疾患を持っている(心不全、心筋梗塞、狭心症、弁膜症)
- 大きなストレスを感じることが多い
不規則なライフスタイルの改善で心房細動は予防できる
上記のリストで1つでも該当した方は、心房細動を発症するリスクが高いので、注意が必要です。実際に、心房細動患者さんの多くは、1つ以上の危険因子を持っています。
もともと心臓系のトラブル(高血圧や心疾患など)をお持ちの方は、同じ心臓のトラブルのため心房細動にもなりやすいですが、心臓に関係しないリスク要因もたくさんあります。生活習慣の乱れや不規則なライフスタイルは改善できるものですので、日頃から正しい食生活と適度な運動、禁煙、禁酒を心掛け、心房細動のリスクにつながる要因を取り除いていきましょう。
ここにも注目:心房細動と肥満・喫煙・飲酒に関するこんなエビデンスも
- BMIが低下すると心房細動リスクが減少し、BMIが上昇すると心房細動リスクは増加する1)
- 心房細動を患う喫煙者では、入院と死亡のリスクが高い2)
- アルコール消費量の増加とともに心房細動リスクが増加する(1日のアルコール摂取量が10g増えるごとに心房細動新規発症リスクが5%上昇し、左房径が0.16mm拡大する)3)
- 1)Ball J, et al. J Am Heart Assoc 2018; 7:e008414.
- 2)Chamberlain AM, et al. Am Heart J 2017; 185:74–84.
- 3)McManus DD, et al. J Am Heart Assoc 2016; 5:e004060.