中性脂肪は肥満をまねく
中性脂肪が増えすぎると
中性脂肪は、糖質とならんで私たちにとって重要なエネルギー源となるものです。
しかし、エネルギーとして使われなかった中性脂肪は、皮下や内臓周辺に貯蔵されます。そのため必要以上に中性脂肪が増えると、肥満をまねきます。とくに内臓周辺に脂肪が増えると、生活習慣病の大きな原因である内臓脂肪型肥満を引き起こします。
中性脂肪は、アルコールや甘いもの(糖分)によって増えやすい傾向があります。そのためお酒をよく飲む人や、間食でケーキなどをよく食べる人は、中性脂肪が増えやすいので注意が必要です。
中性脂肪と超悪玉コレステロール
最近、中性脂肪と超悪玉(小型LDL)コレステロールの密接な関係が注目されています。それは中性脂肪の増加によって、小型LDLコレステロールも増えるためです。
その理由は、中性脂肪が増えると脂質代謝に異常が生じやすくなり、それがLDLの小型化をまねくのです。
反対に中性脂肪が減少すると、小型LDLコレステロールが普通のLDLコレステロールに戻ることもわかっています。このことから、動脈硬化の予防には中性脂肪を増やさない、あるいは減らすことが重視されています。