コレステロールを減らそう
コレステロール値が高めの人は、Lesson7の基本に加えて、次のことを心がけましょう。
コレステロールが多い食品はひかえめに
コレステロールが多い食品(鶏卵、イクラやタラコなどの魚卵、ウナギなど)を食べすぎないようにしましょう。人によって、コレステロールが多い食品を食べるとすぐに血中コレステロール値が上がる人と、あまり反応しない人とがいます。反応しやすい人は、とくに注意が必要です。
ただし、これらの食品にもさまざまな栄養素がふくまれています。まったく食べないのではなく、あくまでも食べすぎないことが大切です。
ビタミン類をたくさんとる
ビタミンCやEには、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する働きがあります。ニンジン、カボチャ、トマト、ピーマンなどの緑黄色野菜や、魚ではサケやサバにもビタミン類が豊富です。ビタミンCとEは一緒にとると、より効果的です。
タバコをやめましょう
タバコは善玉(HDL)コレステロールを減らすうえ、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を促進します。動脈硬化の直接的な原因となりやすいので、ぜひ禁煙を心がけましょう。
ストレスを解消する
ストレスを受けたときに分泌されるストレスホルモンには、コレステロールを増やす作用があります。仕事が忙しいときや、人間関係で問題をかかえているときなどには、意識的にストレスがたまらないようにし、積極的に気分転換を図りましょう。また、夜更かしはやめて、睡眠をしっかりとることも大切です。
適度の運動をする
適度の運動をすると、善玉(HDL)コレステロールを増やすことができます。1日の歩数が2000歩未満の人にくらべると、1万歩以上歩く人は10%以上もHDLコレステロールが多くなっています(厚生労働省「平成12年国民栄養調査」)。
低HDLコレステロール血症の人はもちろんですが、すべての脂質異常症の予防や改善に、運動は非常に大きな意味をもっています。