産後に母体の健康のために気をつけるべきことは、どんなことでしょうか。 | オムロン式美人

産後に母体の健康のために気をつけるべきことは、どんなことでしょうか。

十分に休んで体力を回復させましょう。「マタニティー・ブルーズ(いわゆるマタニティブルー)」や産後うつなどにも注意しましょう。

お産の大変さは、出産ごとに違うもので、体力の回復も個人差がとても大きいものです。出産当日からスタスタ歩け、赤ちゃんの世話をこなせる人もいれば、お産疲れで数ヵ月も寝込んでしまう人もいます。

昔から「床上げは3週間」などといわれてきましたが、それは出産の傷が癒え、体力が戻り、開いた骨盤や傷めた筋肉などがもとに戻るのに、それくらいの時間を要するためです。元気に子育てをしていくためにも、なるべく休みをとり、心も体も回復させながら、産後の生活をスタートさせましょう。

 

最近では産後の静養期間を適切に過ごせないと、体はもちろん精神面にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。

 

具体的には以下のようなことに注意が必要です。

  • 排卵が戻ってくるので、妊娠に気をつけます。妊娠の予定がなければ、妊娠は健康上のリスクになります。
  • 更年期様症状に注意。授乳しているとホルモン値が下がっているので、更年期のような症状が出ることがあります。
  • メンタルが敏感になっているので、マタニティブルーズ(いわゆるマタニティブルー)や産後うつ病もよくあります。
  • 自己免疫疾患の発症が多いので、甲状腺疾患や膠原病、リウマチなど、自己免疫疾患のリスクを持っている人は要注意です。ぜんそくなども悪化することが多いです。
  • 骨盤底筋群がお産によって痛められているため、排尿障害、排便障害、膣のまわりの痛み、性感の低下などが起きやすいです。

 

特に、分娩が長時間に渡ったり、強く息み続けた場合には、全身の疲労が激しく、骨盤底筋群(骨盤の底にあり、臓器を支えたり尿を我慢するときに働く筋肉)が損傷を受けているのは当然で、産後の回復が十分でないうちに無理な動かし方をすると、尿もれや腰痛、子宮脱といった状態につながることもあります。

また、産後3〜10日のあたりには、ホルモンの急激な低下により、「マタニティー・ブルーズ(いわゆるマタニティブルー)」が起こるのが普通です。突然涙が出たり、焦るような気持ちになったり、疲れて食欲が落ちたり……。そんな状態はよくあることなので、まずは赤ちゃんをパートナーや家族に任せて気分転換をしたり、ゆっくり眠ったりしてブルーな気分が通り過ぎるのを待ちましょう。マタニティー・ブルーズは、一時的に気分が不安定になる症状ですので、周囲は保護的に見守りましょう。ほとんどの女性は10日ほどで自然と改善していくので、心配ありません。一方、数週間に渡り、気分の落ち込みや不安定が続く場合は、専門家に相談してください。

 

産後うつ病は放置してはいけません。

もう一つ、産後に注意したい心の問題に「産後うつ」があります。出産後は、ホルモンバランスの大きな変動のほかに、母親としての責任感や完璧に育児をしなくてはという不安などが重なり、消耗してうつ病に移行してしまう女性もいます。産後うつは治療が必要な状態で、治療しないと育児放棄などにつながります。

理由もなく不安になったり怖くなったり、悲しくて涙が出たり、眠いのに眠れないといった状態が続いているようなら、精神科の治療を受けることが必要です。1人で悩まずに、主治医や保健師さんに相談をして、精神科や心療内科を紹介してもらいましょう。

 

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