産後に体重が戻らない原因は何ですか?
産後はホルモンの変化で「食欲が増えやすく、脂肪が燃えにくい状態」になりやすい状態になることが要因と言われています。それに加え、育児で生活リズムや食習慣が変わって摂取量が増えやすいことなどが重なり、体重が妊娠前に戻りにくくなることがあります。
原因は大きく2つに整理できます。
1)体の変化
産後は女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減る影響で、食欲やエネルギー調節に関わるホルモンのバランスが変化し、食欲が増えやすく、脂肪が燃えにくい状態になりやすいとされています。そのため、妊娠中に増えた体重を妊娠前の体重に戻すのが難しくなることがあります。
2)生活の変化
出産・育児期は生活が大きく変わり、食事摂取量が増える傾向になるなど、体重にも影響が出やすい時期です。
一方で、生活が不規則になって欠食が増えるなど食事量が減ると体重が減る方向に関連するなど、食習慣の変化が体重変化と結びつくともいわれています。
●産後の減量ペース(目安)
産後4〜6か月で妊娠前の体重に近づければよい、とされています。
※産後の体重減少は,妊娠前の体格,妊娠中の体重増加量,分娩回数,年齢などによって影響されますので、個人差があります。
●食事のポイント
極端な食事制限は避けましょう(母乳分泌や体調に影響する可能性があります)
授乳期は必要なエネルギーをとりつつ、バランスのよい食事が基本にしましょう。
●運動のポイント
産後1〜2か月から、体調に合わせて徐々に運動を始めることが推奨されています。
運動だけでなく、食事と組み合わせると体重管理に効果が出やすくなります。
●測る習慣
産後の体重管理では、まず体重・体組成(体脂肪率や骨格筋率)を定期的に測る習慣をつけ、手帳やアプリに記録しましょう。減量ペースや、それに伴う体組成の変化もチェックできます。
日々の増減に一喜一憂せず、週単位・月単位で「ペース」を確認し、可能ならグラフ化して変化を見るのがおすすめです。
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参照元:
和泉美枝ほか「産後1年における身体組成, 自律神経活動の推移とその関連」 日本看護研究学会雑誌, 40巻5号, 2017年
渡辺悦子ほか「女性の出産前後における体重変化と生活習慣の変化との関連」民族衛生 74(1):3-12 (2008)
宮川智幸 産科編「お産の後,体重がなかなか減らないのですが?」周産期医学 Vol.49 増刊号 (2019) ; 49(13): 273-274.



