更年期に体がつらい時は何科を受診すればいいでしょうか。
婦人科、または更年期外来や女性外来を受診しましょう。
閉経を挟んだ前後5年、計10年くらいの時期を、更年期と言います。更年期は多くの女性が何らかの不調を感じる時期ですが、日常生活に支障をきたすほどに症状が重い場合に更年期障害と診断されます。
まずは、つらい症状が更年期障害によるものなのかどうか、診断を受けることが大切です。年齢や症状、血液検査*で卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下と卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の上昇が認められる、ほかの病気がない、などが診断の目安になります。
一般的には婦人科を受診しますが、症状がつらい、じっくり話を聞いてもらいたいなどの場合は専門医に相談を。更年期に理解の深い専門医が診察する「更年期外来」や女性の全身症状をトータルで診察する「女性外来」を受診するとよいでしょう。
そして、更年期の受診をきっかけに、長くつきあっていける主治医(かかりつけ医)を見つけて定期的に受診するのがベスト。更年期障害の診察を受けると同時に、更年期以降心配になる骨密度やコレステロール値、乳がん、子宮体がんなどの検査を受けておくのもよいことです。今後起こりがちな病気の早期発見にもつながります。
*更年期には、血液中のホルモン濃度を測定すると、エストラジオール(エストロゲンの種類の一つ)が50pg/ml以下に低下し、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)という2つの性腺刺激ホルモンの数値が上昇します。