更年期や閉経が近づくと、月経の周期や量に変化はありますか。
閉経までの月経の変化には、あるパターンが見られます。ただし、個人差があります。
月経周期の乱れは、更年期に入った一つのサインともいえます。今まで周期的に排卵し、2種の女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を分泌していた卵巣の機能が衰えてくるために起こる変化です。
更年期周辺では、周期が短くなったり、長くあいたり、経血量が少なくなったり。逆にナプキンからもれるほど大量出血したり、だらだらと出血が続くこともあります。卵巣機能の衰えからホルモン分泌が不安定になり、子宮内膜がうまく剥がれず厚くなりすぎるために大量出血や不正出血が起こるのです。また、排卵を伴わない無排卵月経の確率も高くなり、妊娠する力もなくなっていきます。
ただし、こうした変化にも個人差はあります。順調に生理がきていたのに、ある日突然止まり閉経する人もいて、必ずしも同じ経過をたどるとは限りません。
閉経までによくみられるパターン
30代後半〜40代前半
月経周期が短くなる、量が少なくなる
一部が無排卵月経に
↓
40代後半
月経不順になり量も不安定になる
やがて月経回数が2〜3ヵ月に1回に減ってくる
↓
50歳ぐらい
閉経(月経が1年以上ない状態)