更年期や閉経が近づくと、基礎体温に変化はありますか。
あります。基礎体温をつけておくと体の変化に気づくことができます。
女性の基礎体温は、体温が低めの「低温期」と黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用によって体温が高めになる「高温期」にわかれていて、低温期から高温期になる境目が排卵期です。この二相のパターンがくり返されていれば、排卵の機能は安定していると考えられます。
更年期が近づくと、少しずつ卵巣の機能が低下し、それにともなって月経周期や基礎体温も変化していきます。まず、低温期や高温期の周期が短くなり、月経が頻発するなどの特徴がみられます。
更年期に入り閉経に近づくと、二相にはっきりと分かれていたグラフが、低温期と高温期の区別がつきにくいグラフに変化していきます。高温期を作っていたプロゲステロンが減少していくためです。閉経後の基礎体温は、基本的に高温期がなくなり、低温期のみが続くようになります。