月経周期が安定していれば、子宮の状態や妊活に問題がないと思ってよいのでしょうか。
月経が順調に来ていても、婦人科疾患が見つかることもあります。定期的に婦人科検診を受けておきましょう。
月経周期が安定しているということは、妊娠・出産に備えて体の準備ができているということ。性成熟期の女性にとって、月経は健康のバロメーターの1つであることは間違いありません。
ただし、月経がきちんとあるからといって子宮や卵巣の病気がないとは言えません。子宮筋腫、子宮頸がん、子宮内膜症などは、稀な病気ではなく性成熟期の女性に非常によくみられる疾患になっており、不妊の原因になったり、手術が必要になることもあります。
また、卵巣の機能は年齢ともに低下します。40代半ばぐらいからは、月経があっても無排卵月経が増え、妊娠する力もなくなっていきます。
よって、近い将来妊娠を希望しているなら、通常の健康診断はもちろんのこと、婦人科検診、乳がん検診もあわせて受けておきたいもの。婦人科検診では、子宮頸がん検査、経膣エコー検査(内診)、性感染症検査、女性ホルモン検査、AMH(抗ミュラーホルモン)検査などを受けておくと安心です。AMH検査は、卵巣予備能を見る検査で、妊活を急ぐべきかどうかの1つの目安となります。