生理中以外でも貧血気味です。貧血になるとどんな問題が生じますか?
貧血が起こると、動悸や息切れ、全身の倦怠感、頭痛などさまざまな症状が起こります。背後に重大な病気が隠れていることがあるので注意が必要です。
貧血の中でもっとも割合が多いのが、鉄分不足で起こる「鉄欠乏症貧血」です。女性は毎月の生理で血液を失うため、どうしても貧血になりやすくなります。また、過度なダイエットや偏った食生活がもとで鉄分不足に陥ることもあります。
血液の赤血球に含まれているヘモグロビンは、全身に酸素を送り届ける重要な役割を担っています。ところが、ヘモグロビンの主な材料である鉄分が不足すると、からだ中が酸素不足に陥ることに。この酸素不足をなんとかしようとして心臓と肺が懸命に働くため、動悸や息切れ、疲れやすさ、食欲不振といった症状が起こるのです。
さらに、貧血が悪化すると、爪が平らになり欠けやすくなったり、やたらと氷が食べたくなったりします。また、胃かいようや大腸がんなど病気による出血で貧血が引き起こされるケースもあり、その場合はまず貧血のもととなる病気を治すことが大切です。
「たかが貧血」と軽くみて放置してしまうと、重大な病気を見逃しかねません。医師に相談して貧血の原因をつきとめ、改善・予防に努めましょう。