疾患・症状

代表的な骨折の種類 疲労骨折・完全骨折・病的骨折など4種類の特徴

骨折の経験はありますか? 骨折は、スポーツシーンや交通事故、転倒など、さまざまな場面で起こりえるケガです。一般的に「骨折」とひとくくりにされがちですが、いくつかの種類があります。ここでは、骨折の主な種類をご紹介します。

目次
骨折とは
骨折の種類

骨折とは

骨折とは、その名のとおり骨が折れた状態です。「完全にポッキリ折れた状態」を想像するかもしれませんが、ヒビが入った場合や、骨の一部が欠けた場合、陥没した場合も骨折に含まれます。

骨自体には痛みを感知する神経がありません。骨が折れると痛いのは、骨の周りを覆う骨膜に痛みセンサー(受容器)が高密度に分布しているからです。骨折の程度や場所によっては、痛みを感じないケースもあります。

骨折の種類

数ある骨折の種類から、代表的なタイプをご紹介します。

1. 通常の骨折(完全骨折・不全骨折)

転倒や衝突などによって骨に大きな衝撃が加わり、その連続性が断たれることで起こります。疲労骨折に対して外傷骨折とも呼ばれています。骨折の程度によって、骨の連続性が完全に立たれた「完全骨折」と、一部に連続性が残った「不全骨折」に分類されます。激しい痛みと腫れを伴うことがほとんどです。

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2. 疲労骨折

同じ部位に繰り返し負担がかかることで発生する骨折です。金属疲労を起こすように、ある日負荷に耐えられなくなって、骨にヒビが入ったり、折れたりします。スポーツ選手に多くみられ、特に底の薄いシューズで硬い路面を走るマラソン選手に起きやすい症状です。通常の骨折のような激しい痛みや大きな腫れを伴うことはありませんが、運動時や圧迫したときにジワジワとした鈍い痛みを感じます。

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3. 病的骨折

健康な骨は、よほど大きな力がかからないと骨折しませんが、腫瘍や転移がんなどの疾患がある骨は強度が低下しているため、通常では折れないようなわずかな力で骨折する場合があります。これを病的骨折といいます。改善には、原因となる疾患に対する治療が必要です。

4. 脆弱性骨折

高齢者や骨粗しょう症患者に多くみられる骨折です。骨がもろくなっているため、ちょっとした衝撃で骨折してしまいます。骨粗しょう症とは、骨の密度が低下して「鬆(す)」が入ったようにスカスカになる疾患です。本人の自覚が乏しく、いつの間にか骨折していることも少なくありません。

一口に骨折といってもさまざまな種類があります。自分では気づかないこともあるので、痛みや違和感に気付いたら早めに医療機関を受診しましょう。

参考)
医学辞典編集部『日常生活ですぐに使える健康知識 家庭の医学 緊急編(SMART BOOK)』SMART GATE Inc.
国際スポーツ医科学研究所『新版 図解 スポーツコンディショニングの基礎理論』西東社
橋口さおり『運動・からだ図解 痛み・鎮痛のしくみ』マイナビ出版
西村典子『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』日本文芸社
監修:
京都大学大学院医学研究科 青山朋樹教授
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