症状別 電気治療器の選び方 肩こり・スポーツほか
一口に電気治療器といっても、種類はさまざま。症状や用途に適したものを選ぶことが大切です。しかし「たくさんありすぎて、どれを選べばいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、症状別に電気治療器の選び方を解説します。お気に入りの一台を見つけて、健康維持に役立てましょう。
電気治療器とは?
人間の神経や筋肉は、電気的な刺激に反応する性質があります。その生理作用を利用して、患部の痛みやコリを治療しようとするのが電気療法です。電気治療器では、皮膚の表面から電流を流して、肩こりや腰まわり、ひざの痛みなどに働きかけます。
家庭用の電気治療器の代表的なものとして、低周波治療器があります。これは、周波数1,200Hz以下の電流を流して、患部をケアするものです。主な効能効果に、肩こりの緩解やまひした筋肉の萎縮の予防、痛みの緩和、マッサージ効果などがあります。
症状別 電気治療器の選び方
ここでは、症状に応じた電気治療器の選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
肩や腰のコリが気になってきた
肩や腰のコリが気になり始めた初心者に適しているのが、ハンディタイプの乾電池式電気治療器です。片手に収まるコンパクトサイズなので、外出先でも手軽にマッサージできます。シンプルなデザインで操作も簡単なので、電気治療器に慣れていない人でも使用できます。
慢性的な痛みがある
慢性的な肩こりや腰まわりの痛みに悩んでいるのであれば、温熱機能付きの電気治療器を検討してみてはいかがでしょうか。低周波による電気刺激に加えて温熱機能で患部をあたためることで、痛みに効果的に働きかけ、長引くコリや痛みに効果を発揮します。
本格的に治療したい
本格的に治療をしたい場合は、好みのコースやモードなどが選べる高機能の温熱機能付き電気治療器タイプがいいでしょう。ほぐす、緩める、温めるなどの充実した治療プログラムで、コリと痛みをケアできます。
スポーツの前後に使いたい
スポーツ後の疲れをケアしたい人には、低周波に加えて、マイクロカレントを搭載したタイプを検討してみてはいかがでしょうか。マイクロカレントとは、人体に流れている微弱電流とよく似た電流で、筋疲労や筋肉痛の早期回復をサポートします。スポーツの世界でも、運動後のコンディショニングケアとして活用されています。
ご家庭でも気軽に治療が行える電気治療器。症状や目的、使い勝手に合わせて、ぜひお気に入りの一台を見つけてください。
- 参考)
- オムロン ヘルスケアストア『治療機器の選び方』
- 一般社団法人日本ホームヘルス機器協会『【家庭用低周波治療器】とは?』
- 一般財団法人日本電子治療器学会『電流刺激療法とは』
- 監修:
- 京都大学大学院医学研究科 青山朋樹教授
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